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消えない大罪任の罰

五十七話

「俺が前いた世界……?」


「そうそう! まだ忘れちゃうほど時間経っては無いでしょ?」


「なんでそのことをっ……!」


 思わず数歩下がる。嫌な予感ビンビンだ。


「なになにぃ? どしたの?」


「なんでその情報を知っている! 数人しか知らないはずだ!」


「イブロちゃんの事知りたいの?」


 コートの胸元に指を入れ、襟を下げる。チラッと白い肌が見える。なんだろうこのおちょくられている感じ。フードの下でニヤニヤ笑うこの感じ、この雰囲気、まさかこいつ。


「お前……フルレティ達と同じ……悪魔か?」


「ニヒヒ! 半分せーいかい!」


「半分? 半分ってどういう事だ?」


「これ以上は高いよぉ?」


 イブロは一歩近づく。


「シロさん!」


 ルルが俺の名前を呼び、腕を掴んで引っ張ってくれる。


「この人……いえ、イブロさんは認識阻害魔法を使っています。どんな姿かは分かりませんが、今の姿は偽物です!」


「あちゃぁばれちゃったかぁ」


 フードの奥の口がにやりと笑う。


「あぁー、でもイブロちゃんの正体は明かせないっぽいね! 残念!」


「それはなんでだ? 逃げるつもりか?」


 イブロはフード越しに頭を掻く。


「ええと、説明が難しいなぁ。まぁイブロちゃんが言わなくても彼女が説明してくれるよ」


 彼女? 誰だ? と聞こうとした瞬間、酒場の扉が開かれる。


「国家警のザーラだ! 大罪任シロ! 貴様には禁忌魔法詠唱及び付与の疑いがかけられている! 同行してもらおうか!」


 デジャビュ。というか誰が言ったんだ? フーリエか? フーリエだな。本当にあいつは許さない。


 ザーラと名告った女性を見る。眼鏡を掛け、緑を基調とした服を崩すことなく着ている。真面目、という印象を受ける。


「逃げるつもりはあるまいな! まぁ、魔族を屠ったという貴様の実力を見てみたい気もするが」


 俺の方を見て言ってくる。顔割れてるのか、じゃあ逃げられないな。ため息を吐きながらザーラへ向かおうとする俺の手を、誰かが掴む。


「行かないで下さい。もう……一人は嫌です……」


 ルルが掴んだまま、震えた声で言ってくる。


「大丈夫。疑いって言ってたし、すぐ出られるさ。ちょっとだけ待ってて、ルル」


 優しい声で言いながら、ルルの頭を撫でる。ルルは不安そうな目をしながら手を離してくれる。


「じゃあイブロちゃんの番ね」


 そう言ってイブロが俺の手を掴み、強引に引っ張る。体勢を崩し、彼女の肩に顎が乗る。そのまま彼女は耳元で囁く。


「お兄さんは処刑されます。死んじゃいます。でもそれはダメなので、みんなで助けに行きます。だから、安心してね」


 肩から退き、顔を見る。真面目な目をしている。みんなって誰なのか。なんで助けに来るのか。というか死刑って本当なのか。色々聞きたいことはあったが、時間がないし教えてくれないだろう。


 振り返り、ザーラの方へ向かう。


「なんだ。刃向かうかと思ったのにな」


 残念そうに言う。えぇ、戦闘狂かよ。


「さて、では行くぞ。逃げるなよ? 絶対に逃げるなよ? 絶対だぞ?」


 逃げないです。絶対に。戦いたくないし。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 尋問部屋に連れてこられる。と言っても、ドラマで見るようなのでは無い。色々吐かせるための道具っぽいのがたくさんある。尋問部屋というより拷問部屋っぽい。


「じゃあ私はここで。後はそこの人達に任せるよ。はぁ」


 残念そうに言う。ごめんね逃げなくて。俺が謝るのは違う気がするけど。


 そこの人達と呼ばれた二人が立ち上がる。二人とも女性だ。ナイスなバディーで結構な露出をしている。


「可愛い子だね」

「溶かしたいね」


「「ねぇ、教えて?」」


 これは……なんてキツい拷問なんだっっっっっ!!!!!!!!


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 大きな竜の背中の上に設置された部屋。


「さて、今回の目標は二つ。歴史の本の回収と器の救出」


「救出には僕が向かいましょう。他の人達では色々面倒事を起こしそうなので」


「それでは私が回収ですかね。サタ、私は面倒事起こしたこと無いですよね?」


「レプトのことじゃないよ。他の三人のことだよ。言わなくても分かるだろうけど」


「まぁ俺様は暴れる方が好きだしな!」


「あたしは遊びたいだけ。命令とかめんどくさくて嫌」


「サルー! 分かるぞー! 遊ぼうぜ! 戦おうぜー!」


「サルって略すのや! め! て! そしてあんたと一緒にしないで」


「まー、それもみんなイポちゃんのお陰だからねー。ありがとねー。イポちゃん疲れたでしょー」


「い、いえ、大丈夫です! お気遣いありがとうございます!」


「かしこまらないでー。情報屋だっけ? あれのお陰でみんな助かってるんだからー」


「あ、ありがとうございます!」


「顎かりかりー。おへそかりかりー。その下もかりかりー」


「あっ……! ネビロス様! だ、ダメですっ! そっちは……あっ!」


「そこら辺にしておけ、ネビロス。もうすぐ着くぞ。気を引き締めろ」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 綺麗なお姉さん二人に体中触られている中、警報が聞こえる。


「中央都市から境界の森方向に2km、上空に魔族とドラゴン多数確認。その数およそ二千。繰り返す……」


 魔族? イブロが言っていたみんなってやつか?


「あらぁ、魔族が来ちゃったらしいわよ。どうする?」

「どうしよう? でも私達の仕事ってこの子の尋問だし」


「「続けちゃうね?」」


 両方向から、粘性の液体を塗られ、肩から太ももまでを撫でられる。




 こんなっっっ尋問っっっ!!!! 俺はっっっ負けないっっっ!!!! あ、そこはもうちょっと強めでお願いします。

もしかしてソシャゲをしなければ一日二話書けるのでは?と思いました。


思いつく辺り僕は天才だなと思いました。


でも行動に移せない辺り僕は凡人だなと思いました。


どうでもいいですが、タイトルがラップっぽくないですか? 消えない大罪人のBA☆TSU♪

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