表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/100

中央都市に向けて、じゅんびー!

五十二話

「さて。じゃあ中央都市に向かおうか」


 昼飯を食べ終え、ルルの家に向かいながら話をする。


「では一旦家に帰りますね。荷物取ってきます」


 じゃあ俺は学長に挨拶でもしに行くか。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 学校のドアを開けようとすると、中から人が出てくる。


「それでは」

「また……」

「次回こそは」


 学校から出てきた大人達とすれ違う。さっき学長が呼んでいた人達か。


「おぉ、どうしたんじゃ」


 奥にいる学長と目が合う。


「こんにちは、学長先生。今日は別れの御挨拶に来ました」


「ほっほ。そろそろじゃと思ったよ」


 お見通しだったか。流石学長。略してさすがく。


 学長が魔法でお茶を作りながら、椅子を一つ取り出す。遠慮無く座らせてもらおう。


「では別れの手向けに一つ教えてもらおうか」


「……なんでしょうか?」


 少々嫌な予感がしながら聞き返す。


「悪魔に魔法をどういう方法で教わったのじゃ?」


「えぇっと……」


 やっぱりですか。


「使役魔法を同時行使するのはワシの知りうる限り、不可能なんじゃよ。是非その方法を教えて欲しくての」


 どうしたものか。この人は善人だから教えても悪用はしないだろう。でもどう教えたものか。というか教えられるのだろうか。適当にぼやかしておけばどうにかならないだろうか。ならないだろうなぁ……


「なんて冗談じゃよ。困らせてすまんかったの」


「はぁ……」


 思わずため息が出る。冗談にしては学長の目が笑っていない。やはり何か思うところがあるんだろうか。


「ちなみに、魔族に盗まれた本ってどんな本だったんですか?」


「それを聞きたいんじゃったら、先ほどの質問に答えてもらおうかの」


「あー冗談です」


「じゃろうの」


 ほっほと学長が笑い、お茶を一飲みする。


「それで、君達はどこに向かうんじゃ?」


「中央都市に向かおうかと。友人がいるかもしれないので」


「そうかの。そういえば、フーリエ様が中央都市に向かうとおっしゃっていたの」


 へぇ……興味ないですね。全然。そんな事を思っていると、ルルがドアを開けて入ってくる。


「準備できましたー」


 ルルは先生に近寄り、少し言葉を交わす。


「そうなんですか。フーリエ様が。では一緒に行くと思います。はい」


 えー嫌だなぁ。あいつうるさいし。


「お待たせしました。行きましょうか?」


 だな。フーリエと行く気は無いけど。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 街の門に向かう。敵の迎撃のために開いていた二重の扉は、今は固く閉ざされている。一つ目の門をくぐり、二つ目の門の前に軍隊を見つける。フーリエの軍だ。


「シロさん、どうしますか?」


「二人で行きたいなぁ」


 そんな俺の声に気が付いたのか、こちらに話しかけてくる。


「おやおや。君達もどこかへ向かうのか?」


「えぇ、中央都市へ向かおうと思っているんです」


「奇遇だな。私達も中央へ向け出発するところだ。共に向かうか?」


 ルルがこちらを見る。いやでも……でも…………はぁ、仕方ない。


「……じゃあお言葉に甘えていいですか?」


「そこまで言われたならば仕方ないな。良いだろう。馬車を一つ貸してやろう」


 そこまでは言ってないけどね。


 フーリエから借りた馬車に乗り込むと、そこには先客がいた。


「あっ! ルルさん! シロさん!」


 ルルより少し背の高い男の子が名前を呼んでくる。誰だっけ……


「あっ! グリウスさん! お久しぶりです!」


 グリウス……そんな名前どこかで……。そんな俺の顔を見て気が付いたのか、ルルが耳打ちをしてくる。


「ドラゴン討伐の時に一緒に戦った方ですよ。盾役として前線で頑張っていた方です」


 あー、最初デカい鎧着てきた人か。そのイメージしかないや。


「えへへ……私影薄いですよね」


 短い髪をグシャグシャ掻く。ごめんね。違、うんだよ。違わないけど。


「いや、ごめん……人の顔覚えるのが苦手で。特に男性はさ。影が薄いとかそういうのじゃなくてさ」


 オロオロしながらフォローする。すると、グリウスの目がウルウルし始める。え、地雷踏んだ? 実は人間じゃ無いとか?


 ルルも原因が分からなかったのか、グリウスに話しかける。


「ど、どうしたんですか?大丈夫ですか? シロさんは確かにデリカシー無いですが……」


 え、自覚無いんですけど。そういうのは言って欲しいです。


「わ、私……お、女です……」




 あ、そういう感じでしたか。本当にすいませんでした。

中央都市に何があって、何をするとか考えてもないです。


チートしたいなとは思っています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ