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魔法図書館で虫になる

三十三話

「体が~」


 ダル重~。栄養剤の出番である。


 魔道師様に本の虫となれと言われて(はや)二時間。死にそうである。これが本当の虫の息ってね☆


「バカ言ってる場合じゃ無いな……」


 (つぶや)きながら、(あた)りを見渡す。魔術都市と言うだけあって、魔法に関する本は無限と言っても良いくらいだ。


 魔法教本初級、中級、上級

 魔法に関しての解説図鑑

 丸わかり!? 最強魔法の優劣!

 赤子から始める英才魔法教育

 "自伝"魔法とは、世界である。

 社長必見! 使えない魔法社員の伸ばし方!


 等々(などなど)胡散臭(うさんくさ)い物も多いが為になる本も多い。最後のはIT系じゃないですかね。


 魔道師様には聞かなかったが、に思った物を調べてみた。


 まず魔力、とは。この世界に存在していて空気中を漂っている物質らしい。目に見えることは無いが、様々な働きを助けている。と言っても自然に起こることには干渉しない不思議なモノらしい。

 

 レベルアップもステータスも魔力によるものらしい。言われているだけで本当にそうなのかは誰も知らないんだと。


 次に蘇生について。ルルに簡単に話は聞いたが、いまいち分からなかった。体が持つ、回復しようとする力を増幅している、と。では記憶はどうやって再現されているのか。その質問をルルには"魂"という形で聞いてみた。答えは。


「分からない、か。」


 魂はこの世界では無いどこかにあって、死ぬとそこに魂は行く。そしてその世界から魂を引っ張ってくるのが教会の役目。とかそんな感じのことが書かれていた。


 その仕組みを作ったのが魔法都市だと聞いたはずなんだが詳しい文献は何も残っていなかった。なんでだろう。


「なんでなろう、ちゃちゃちゃなんd」


「図書館ではお静かに、ですよ」


 そこに立っていたのは、青と赤のジャージを着た二人、では無く。


「無事に合格しました!」


 一段と頼もしくなったように見えるルルだった。


「一級魔道師になれました!」


 図書館だからだろう。静かにはしゃいでいる。


「おめでとう! 一級がどれくらいか分からないけど凄いじゃん!」


 ルルは無言で走って行った。え? 嫌われた? 知らなかったから? 教えない魔道師様が悪いと思います。


 責任を魔道師様になすりつけていると、ルルが一つの本を持って帰ってきた。


「五級魔道師から一級魔道師まであって、私が合格したのがここです」


 背中にくっつきながら本の図を指さす。近いですルルさん。


 ピラミッド形に書かれた図が上下に五等分されている。


 五級:初級魔法を使える


 四級:初級魔法と中級魔法の一部を使える


 三級:初級魔法と中級魔法が使える


 二級:初級、中級魔法が使え、上級の魔法が一部使える


 一級:初級、中級、上級魔法が使える


 と書かれている。ルルはその一級らしい。凄い。何が凄いって何かもう凄い。


「こう見てもどれくらい凄いのかはいまいちわからないけど」


 ルルの顔がムッとしている。至近距離でだ。え、可愛い。


「でも、どれだけ頑張ったかは分かるよ。凄いねルル。流石ルルだよ」


 頭を軽く撫でる。紳士的に出来ているだろうか。気持ち悪くないだろうか。


「あ、あるがとうございましゅ」




 可愛すぎて可愛すぎて震えそう。可愛さ中毒的なあれで。

完全に解説パートになりました。


つまらなすぎてネタ豊富過ぎた感が否めない。寿司屋なら好かれている戦法。

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