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異世界でレベルアップしたら全ステータスが0になりました。  作者: シラクサ
第二章 魔法の存在
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責任はとる方向で検討するよう上に申請しておきますんでもう暫くお時間を頂けないかというようなお話

二十三話

「……え?」


「え?」


 何を驚いているの?という顔をしている


「けっこ、結婚?」


「え? だって昨日……」


「えっ……」


 しっかり思い出せ。忘れているはずがない。野郎との会話とは違うのだ。美少女との会話だぞ? 思い出せないはずがない。





「やっぱこう、なんていうか、まだ早いとは思うんですがこう。親と」


「うん。大事ね」


「そ、そうですか! 分かりました! それってそういう意味で…い……ね?……た…………すね」




 そうだ。それで、もっと詳しく。


「それってそういう意味で良いんですよね? 良かった。勘違いじゃなかったんですね」


 これはギルティ。有罪。(しか)るべき(G)を私も背負おうじゃないか。




 頭を抱えた。今更あれは嘘だなんて言えない。言えるはずがない。どうすべきか。と悩んでいると、


「えっと……な、なーんて! 冗談なの分かってましたよー!」


 ルルが笑顔で言う。これはいけない。気を使ってでもこんな言葉を言わせてはいけない。最低だ。


「いや、違うんだルル。聞いて欲しい。確かに昨日の夜、俺は眠たくて適当に返事をしていた」


 ルルの顔が歪む。泣きだしそうになる。


「だけども、俺のルルを好きだという気持ちは嘘偽りなんてない。好きだ。大好きだ。めっちゃ好きだ」


 格好良さなんてどこにもありやしない。ベタベタで無茶苦茶な告白だ。


 ルルは、泣きそうな、笑いそうな、そんな表情で見つめていた。


「だからもう少し待って欲しい。今の俺じゃルルを守れない。ルルを幸せに出来る自信が無い。俺のエゴだ。独りよがりだ。でも、それでも待っていて欲しい。……ダメだろうか?」


 男として最低だ。女の子にこれだけ期待させておいて、いまさら待って欲しいなんて、そんなの。


「良いですよ」


 涙を零しながら続けて言う。


「でも、幸せに出来ると確信したらすぐに言ってくださいね」


「もちろん」


 女の子にここまで言わせるか……


「一人で浮かれてました」


 涙がどんどん溢れてくる。


「私を救ってくれた人が……私を……」


 もう抱きしめるよ? 抱きしめるしかないよね? これ怒られたりしないよね?


 心の中で誰かに聞きながら、抱きしめる。


 ルルが腕の中で大声で泣く。やっぱ俺は最低だ。




 ルルが泣き止んでから、こっちを見て言う。


「嘘だったことは悲しかったけど、それと同じくらい本当に好きだと知れて、嬉しかったんです。さっきの涙はその両方です」


 そっか。そっかぁ。もうほんと。俺はダメですね。


「ごめん」


「謝るなら式挙げます?」


「……」


「嘘です嘘。ちゃんと待ちます」


「ごめん」


 ルルが頭を撫でてくれる。情けない。というか、今更だけど。本当に今更だけど。


「ルルって俺の事好きだったんだ」


 瞬時に顔を赤くするルル。


「だ、だって私に勇気をくれた人ですし、ずっと可愛いとか言ってくるし、意識し始めたらもう……」


 うーん。やっぱ結婚しちゃうか? 可愛すぎか?


「強くもないし格好良くもないし、ロマンチックなものなんてひと握りもないですけど、全部が好きなんです」


 真っ直ぐ言われると照れる。


「あ、顔が赤くなりました。可愛いですね」


 凄く嬉しそうにニヤニヤしている。可愛い。好きだ。やっぱり好きだ。恐らく、声を聞いて振り返ったあの時から、もう恋をしていたんだと思う。


 ドサッと。押し倒しました。手首を握って、ベッドに。いやもう。そらもう。あれですよ。無理ですよ。我慢は毒だしね。良くない良くない。


 頭の中で言い訳を並べながらルルの顔を見る。


 白く、陶器のような肌は、頬の部分が赤くなっている。唇は少し震え、目は潤んでいる。


 顔が近づいていく。少しずつ。少しずつ。


 ルルが目を閉じる。俺の唇が自然と突き出る。あと、もう少し。





「おはよう諸君! 眠れ……いや、その」


 ガウルは空気を読まない。というかここまでテンプレだよな。異世界チーハーはテンプレじゃないのに。なんでだよ。


 ルルも顔を背けている。


「ででっで? どどうしたんだよ? ガウルが来るなんて初めてじゃないか」


 噛みまくりだ。


「あぁ、うむ。討伐作戦が開始されたんでな。そのことについて話そうと思ったら酒場にいなくて。すまんな、邪魔をして」


「討伐作戦?」


「あぁ、近場の森でな? ドラゴンが目撃された。酒場では大部隊を作り、出動するための準備を行っている。行くか?」


「どうする? ルル」


「行きましょう。役に立てるかは分かりませんが」


「よし! じゃあ参加三名な! 応募してくる! それと、やるなら夜がいいぞ?」


「一言余計だ!」


 ガハハと笑いながらガウルが外へ出て行った。


 ルルの方を向くと、顔を赤くしながら、


「また夜に」


 と言ってきた。





「帰ってきたらしよう」


 俺のマグナムも死亡フラグもビンビンに立っている。

イチャイチャものって読んでて胸が苦しくなります。


嫉妬でしょうか。


いいえ、寿命です。



ルルってイメージどんなでしょうね。

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