撃退作戦
2話目を連投。
序章は出来ればすぐに完結させたい...
突然の魔王軍襲来の知らせに、町中は瞬く間にパニックに陥った。
「僕らも加勢しに行かないと!」
「あ、おい!」
カーディアスはもう走り出していた。
訓練用の武器で魔物に対抗できるわけないだろう!
俺は、二人分の武器(実戦用)を持ってから
前線へ向かった。
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俺がたどり着いた時には、既に怪我人も多く出ていて、
徐々に押されて来ていた。
「ぐうっ武器がっ!」
声がした方を見ると、カーディアスが戦っているが、
魔物の攻撃で武器が壊れてしまったらしい。
武器を渡しに行きたいが、敵の攻撃が激しい上、
数が多すぎて近づけないし、武器を投げても届きそうにない。
「ポーションの補給にきまし...ふあぁあ!?」
なんとか敵を押さえながら、カーディアスの元へ
向かおうとしているところに、聞き覚えのある声が
聞こえてきた。
これは錬金術師見習いのアルトの声だ。
恐らく、つまづいて転んだのだろう。
あ、ポーションが飛んできた。
敵に回復用ポーションが当たってしまうと、せっかく与えたダメージが
無かったことになってしまうので、出来れば回収したかった。
しかし、ポーションは俺のはるか上を通り、魔物たちに降りかかり...
大爆発を起こした。
「「え、ちょ!? うわあぁああ!!」」
巻き込まれました。
次に目が覚めたのは、今回襲来した魔王軍の
撃退作戦が終わった後だった。