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勇者からの恩返し  作者: ヒネデレ
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プロローグ パターンB 後

あの後、少し話すだけで雪くんとは別れました。

別れ際、雪くんから傘を渡されてしまい返そうとしましたがすでに彼は雨の中を走り出してしまい追い付けそうにありませんでした。

それならばと、ありがたく傘を使わせてもらうことにしてそのまま帰路につきました。

家に帰ると心配していた芙美子叔母さんがすぐに出迎えてくれて直接風呂場まで行き入れてくれていた湯船につかり体を温めるように言われました。

私は特にそれに反発するとこもせずいわれるままに、風呂に入りました。

風呂から出ると、かけられていたタオルで水気を拭き取り用意された着替えに着替えると、美穂子叔母さんが準備していた晩御飯を一緒に食べました。

そのとき、あの傘について聞かれたのでちょうどいいと思い、雪君のことを芙美子叔母さんに話しました。

すると、私の話すときの様子の変わりように驚いていた芙美子叔母さんでしたが、すぐに微笑み

「それはよかったね」

と言ってくれました。

それに私は

「うん!! 」

と答え、それから雪君と話たことを芙美子叔母さんに話していきました。

その後、また雪くんと会うことを許可してもらうことができたました。

それからは雪くんと過ごす時間が増えていきました。

残念ながら小学校は一緒のところではなかったのでさいしょに出会った公園を待ち合わせ場所にして暇があると集まりさまざまなことをして遊びました。

そんな楽しい日々は時が進むのを早く感じさせてしまうものです。

あっという間に、小学校を卒業、中学校に入学、そして卒業をして、雪くんと同じ高校に受験、合格し又雪くんと一緒の学校に通うことができるようになりました。

私は入学式の日、はやる気持ちを抑えきれずにまだ日も登り切っていない時間に目を覚ましてしまいます。

何度かもう一度寝ようとベッドに潜り込んでみるものの、まったく眠れる気がしません。

これはもう眠れないだろうなと思った私はおとなしくベットから出て真新しい制服を着て学校へと向かう準備をして日が昇るのを待ちました。

その後、芙美子叔母さんが起きてきて朝食を一緒に食べてから私は学校へと向かいました。

また、雪くんと一緒に過ごせるな......

気分良く家を出た私はそのままの勢いで走りながら学校に向かいます。

それから、少し経った頃でしょうかもうすでに自分の家も見えなくたってしばらく経ったころでしょうか、私が曲がり角を曲がり道路へと出ると見えた、奇妙な光景に思わず足を止めまてしまいました。

いつもは今ぐらいの時間ならば朝の通勤ラッシュが起きていて、道路は車でひしめいて通るのに苦労するはずなのです。

でも、今日はそこには車は一台も見つからず、その上私以外の人っ子が一人たりともいなかったのです。

これはさすがにおかしすぎると、来た道を引き返そうとするも足が動かすことができませんでした。

何事かと思い、自分の足を見ます。

しかし、足には特に異常はありませんでした。

そのことに少し安堵するものの、状況は一向に変わってるわけではありません。

気を取り直して、私は再び視線を下げていきました。

先程、異常があった足以外の場所、地面に描かれた巨大な陣を見ます。

何語かわからない文字のようなものや記号が規則正しくされど所狭しと書きつられていました。

それを注視していると、突然それは光だし、そして私を包み込んでいったのでした。

光が収まり辺りを見渡すとそこは先程の景色とは全く違っていました。

真っ白い石材が使われた部屋の中に、何本かの石柱が貫き支えています。周りには鎧を着込んだ人達が規則正しく直立しており、目の前には幾段かの小さな階段がありました。その先には金で装飾されたいかにもな立派な玉座があって、そこに壮年を少し過ぎたぐらいのおじ様といわれるような方が座っていました。

このようなものは昔、雪くんが見ていた漫画や小説に出てくるような王宮の謁見の間に似ていると思いました。

だったらあの人はもしかしたら王様だったりするのかな?

私が色々と考えていると、向こうの騒めきが収まり王様?が話し出した。

「まずは、此方の勝手な呼び出しでこの世界に読んでしまったことに詫びよう」

王様?が頭を下げことに周りはまた騒がしくなるのですが王様?の一括ですぐさま静かになりました。

その一連のことをただ呆気に取られるだけしかできず、そんな中再び王様?は話し始めました。

「我は、エレノリア王国、国王ゼレイン・エレノリアである。異世界より招かれし勇者よどうかこの国を救って欲しい」

そう言って、王様はまた私に頭をさげてきました。



あれから、たくさんの出来事が起きて、私は勇者として様々場面に出ていくことになりました。

暫くしたころには、国を救うから世界を巻き込む戦いを阻止するへと変わったときにはさすがの私も呆れを通り越して笑ってしまいそうになりましたよ......

そんなこんなで二年と半年、紆余曲折があって無事に和解という形で停戦を取り付けることができました。

今日そのこよによる報酬を神々の頂点である創造神から頂きその直属の部下である聖神様であるルーナと邪神様であるエルミナちゃん経由で褒賞を与えられることになりました。

その内容がなんと、なんでも一つ願いを叶えるだそうです。

そんな話、今時物語でもあまり聞かないですよ!?

さて、前置きはこの辺にしておきましょう。

私は今、アルタイル大陸の中心地にある会場の中心で待っています。

周りには王族や貴族がそしてそのさらに後ろには沢山の多種多様な人々がこの日のために集い見ています。

すると、天から二柱の光の柱が現れて、その中から二人の神様、ルーナとエルミナちゃんが出てきました。

その神々しく圧倒される気迫に二人を知る私も少し見惚れてしまいました。

「勇者、笹宮 千穂よ、創造神様の命により汝の願いを聞き届け叶えて見せよう。汝よ、我らに望みを述べるがいい」

エルミナちゃんがそう私に向かい硬い表情のまま言いました。

ここでは、どちらかというと聖神様であるルーナが喋った方がいいでだろうに。また、ルーナはエルミナちゃんに仕事を押し付けたんだね.......

少し呆れてしまい、ため息をつきかけてしまうものの慌ててそれを止めます。

そこで、私は一度深呼吸をしてから考えに考えた私の願いを答えるために口を開く。

もし、本当に何でも願いが叶うというのなら叶えたいものなんていくつもあるけれど、そこから一つと言われるとやっぱりあの少年についてのことしか私には考えられませんでした。

だから、今回もその中で私が一番叶えたいものを彼女たちに言うことに決めていました。・

私は、彼との出来事を思い出しながら彼女たちにその願いを言いました。


あの雨の日に私が出会った、私の一番大切な人。

貴方はきずいてないのでしょうね......

あの雨の日に一人公園に居座る私に声をかけてくれたこと。私を励ましてくれたこと。私の悲しみを吹き飛ばしてくれたこと。私と友達になってくれたこと。

それがどれだけ私の心を支えてくれたか、救ってくれた。

貴方は知らないでしょうね。

そのおかげで、私がどれだけ立ち直れたのか、生きる楽しみをもてたか、恋をする喜びに巡り合うことができたか。

貴方は知っていますか?

貴方の笑顔が私にどれだけの力をくれるのかを。貴方に褒められると今すぐ飛び跳ねて喜びを大声で一定しまいたくなるほどに感情が歓喜に震えることを。貴方がいないと心が締め付けられるほど苦しくて不安でいっぱいになることを私にとってあなたがどんな存在になってしまったのかを。

今すぐにでも貴方に会いたいあってこの気持ちを伝えたい!!

でも、貴方は私のそんな我儘を叶えてくれた、心を支えてくれた、救ってくれた。

だから、私もあなたに同じようにお返しがしたい。

貴方に、いつも隣にいて支えてくれる安心感を、褒められたり帆下まされることの喜びを、私がもらったこの気持ちを全部全部貴方へと返したい。

あの雨のなか、友達が欲しいといっていた雪君は結局私のせいで私以外の友達がいなかったね。

でも、それは私は勝手に心のどこかで私が枷のようになってたんだとおもってるんだ。

でも、私はもうそっちの世界にはいくことができない。

ここで大切な仲間が沢山出来ちゃったから、だからその枷を外す手伝いをさせて下さい......

「私は望みます。雪くん、異世界地球に生きる四島 雪の願いを私の願いの代わりに叶えてください!! 」

その言葉に、周りの人たちのざわめきは激しくなる。

しかし、私はそれを気にせずただその魔方陣がちゃんと彼の願いを叶えてくれることを願って見つめる。

魔方陣の全てに光がともり光の柱となって天へと昇っていく。

その光の先を見ることはできなかった。

私はただ願い続けるする。

この光が貴方の元に届き、希望を与えてくれることを......

ようやく、これでプロローグは終わりの予定です。

長くてすみません。

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