小遺跡
朝起きた俺は、日課にしようと思っている体操をした後、せっかくMPがあるのだから魔力操作や魔力循環といったものも日課にしようと思った。
理由としては、MPが大量にあるのにスキルと魔法にしか使わないため、あまり減らないからだ。
やっぱ、魔力循環して魔力操作が容易になればMPだけで威圧や身体強化などができるかもしれない。
という事で、魔力循環をする事にした。
魔力自体は、魔法やスキルを使うときにある程度、どういう感覚のものか把握してあるため、探し出すという工程は必要ない。
なので、身体で把握している魔力をスキルや魔法を使うイメージをしないで、身体に巡らせていく。
心臓から臓器1つ1つに毛細血管や骨の中にまで巡るイメージと感覚をシンクロさせながら、少しずつだが巡らせ、10分ちょっとで巡らせれた。
さすがに、最初は全身に痛みが走り倒れそうになったが、そこは踏ん張り身体の隅々に魔力を流した状態で
うがいや洗顔、朝ごはんの準備と進めていき、1時間ほど、魔力循環をし続けた。
さすがに、魔力操作は、循環がものの数秒でできるぐらいまで魔力が身体に馴染んでからだろう。
俺は、ご飯を食べた後、マップを使った。
どうやら、明後日くらいには、街に到着する距離にあるようだ。
何もなく順調に進めばだが…
そして、今日から、毎日、《重力制御》を使い、重さを増やして鍛えていく事にした。
今日は、重力2倍である。
普段の生活では、重力を掛けて緊急時に重力を解くことにより、身体が軽くなり動きのキレや素早さが格段に違ってくるだろう…
そうすれば、修行にもなるし敵の意表を突く事ができるはず…
そういう理由から重力2倍で自分に掛けてみたんだが…
正直、結構辛い。
いきなり、Gが掛かると動きづらくて仕方がない。
神様が作った肉体のためか、身体を支えられないということは無いがそれでも、身体に大量の重りを付けたような感覚である。
でも、これも修行のため。せっかくチートをもらったんだから、楽をしたいなんて現状で満足なんてできない。
《スターリンク》は、発動してしまえば防御も攻撃も最強だが、手加減のしようが無いし街中で使うには、生け捕りとかできるか分からないので、
もし殺してしまった場合、倫理的に法律的に俺の立場が危ぶまれるかもしれない。
そのため、他のスキルや魔法、魔力操作などを訓練し、自分自身がやれる幅を増やし強化すると共に手加減を覚えなければならない。
だから、俺は、この重力にも毎日耐えて、そのうち慣れてきたらまた、重力を増やす。
魔力循環もなるべく早く習得し魔力操作もできるように頑張ろっと!
それから、ご飯を食べ街に行くための支度が終わり、
重力制御を使った状態で街の方向へ歩き出した。
歩き出してレベル8〜15の魔物達を倒しながら、
街に向けて休憩を挟みつつ9時間ほど歩いていると
マップに何やら、?がついた場所がでた。
俺は、なんでチート級のマップなのにハテナ?と思ったが、まー、とりあえず行ってみた。
?のついた場所に行ってみるとこぢんまりとした遺跡だった。
小屋くらいの敷地にたいしてお墓みたいな作りなっており中央には、扉がない公衆電話BOXぐらいの大きさの建物があった。
周りや床には、素人目に見ても芸術的な幾何学模様が刻まれていた。
俺は、マップを確認しても未だにハテナがついているため、とりあえず、なにかあるかもと確認しに中央の建物の中に入ってしまった。
あたりは、何もなく壁と床に幾何学模様があるだけだった。
この時、俺は、普通に建物の外に出れば良かったのに
バカなことをやってしまった。
魔物がいない時は、常に魔力循環を意識しながら動いていたこともあり、俺は、魔力を張り巡らせている手で壁に触れてしまったのだ。
「あっ、やばっ⁉︎」
触れた瞬間、周りが輝き出し一瞬のうちに俺は、ホワイトアウトした。
読みやすくするための表記の仕方ってよくわからなくて難しいです…