生徒会長遭遇戦
ちょうど放課後になった時らしく生徒達が教室から一斉に出て来た。
「レグルさん！！編入試験終わったんですか！？」
見ると朝、最初に声を掛けてきた奴だった。
「今は一人なのか？」
「はい、他の奴らは補習です」
この後は他の四人が補習を終えるのを待っている間暇だと言っていたので、学園を案内して貰う事にした。
「本当にあの場所で待ってなくて良かったのか？」
「良いんですよ、待ち時間は何時も長くなるのであの場所で暇しながら舞ってるか、レグルさんの学園案内をするかだったらレグルさんの学園案内の方が大事です！」
「そうか。お前のやる気は伝わったから、そんなに力説しなくて良いぞ・・・・・・」
ちょっと待ってるの発音がおかしかった気もするが・・・・・・。
殆どまわり終わって闘技場としてよく使われる広場を見せて貰っていた時、声を掛けて来た奴がいた。
「お前、ここの生徒じゃないだろ？一体そこで何をしている！」
「ちっ、先公か！！くたばれ！」
生徒会長と書かれた腕章を付けた男に殴り掛かる。しかし、魔法でガードされた。
「どこをどう見たら先生と間違える？」「例え先生だとしても何故いきなり殴り掛かる？」
落ち着いた声で質問して来た。なのでドヤ顔で答える。
「ノリだよノリ、まぁ気にすんな..............（ドヤ）」
「ノリで殴りかかるとは、失礼じゃないのかい？」
呆れられた様だが、それでも怒りだしたりしない余裕が気に入ったので自己紹介をする事にした。
「今日編入試験を受けて来たんだ。フレイムエッグのリーダー レグルだ、入学したら宜しく」
そう言って手を差し出す。相手は笑って手を握り返してきた。
「ハハハ・・・・・・面白い奴だな。入学したら是非生徒会に遊びに来てくれよ。俺は生徒会長のディアノウル・エル・マキシマだ、気軽にディアと呼んでくれ。特技は全校生徒の顔を全部覚えているこの記憶力だ」
何気に凄い才能を暴露したディアが去ってから緊張で固まっていた え～っと・・・セガイが興奮したように喋る。・・・・・・・・・全校生徒は無理だが一応俺はフレイムエッグのメンバー全員の名前なら記憶している・・・・・・はずだ。人数が多すぎてなかなか出てこないけどな。
「流石レグルさんです。学園皆の憧れ、生徒会長といきなりあんなに仲良くなるなんて！！」
遅くなってしまったので正門でセガイと別れて城へと帰った。
