表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我がまま王子の気ままなスローライフ  作者: 月雪 銀狼
第1章 避けられぬ運命(さだめ)
3/14

ギルドと魔法

 ギルド前についた。1階は仲間集めや休憩用の酒場になっているからよく酔っぱらいに絡まれる。


「うわ~私ギルドには5才の時、登録に来た以来だよ」

「ふん、そういえばギルド登録は5才の魔力測定と同じ日にやるんだったな。ここがギルド " レインフラワー " 王都の人間は誰であろうと皆ここでギルド登録をする」


 この国の総合ギルドは全部で5つ " 西支部ジャスティス・ガン " " 東支部レインボードラゴン " " 南支部サンシャイン・シー " " 北支部スノウマウンテン " そして " 中央本部レインフラワー " だ。土地が広い為ザルム王国のギルド数は他国よりも多い。

 ギルドの依頼などの受け付けは全て二階にあるのでどうやって絡まれないで進もうと考えているうちに・・・・・・


カランカラン・・・・・・


 リリアが勝手にギルド内へ入っていってしまった。

(しまった!!遅かったか!?)

慌ててレグルがギルドに入ると

「お嬢ちゃん、一緒に俺たちと遊ばな~い?」

既に面倒事に巻き込まれていた。

 リリアは声を掛けてきたチャラ男の誘いを断りこちらに来ようとするが、立ちふさがって通れないようにされてしまった。


「すみません私あの人と一緒に来ているので」

「え~?あんなガキより俺らの方がずっと良いよ?お嬢ちゃん綺麗だし、ほっといて俺らと遊ぼうよ~」

「でも・・・・・・」


しつこくリリアに絡んでいる男3人を遠巻きに見ていた奴らがレグルの姿を確認してざわめく。


「やべーあいつら勇者だ、寄りにもよってフレイムエッグのリーダーをあんなガキ呼ばわりしやがった」

「いや只のバカだろ、絶対相手が誰だか分かってねーで喧嘩売ったぞあの新入り」


 めんどくさいな~と思い溜め息をついたら、チャラ男達の1人が声を掛けてきた。


「オイガキ、俺らはフレイムエッグのメンバーだぜ、この意味分かるよなぁ?痛い目に合いたくなきゃこの子をおいてとっとと失せるんだな」


 ブチッ・・・・・・そのとき何かがキレる音がした。どうやらこの男達はフレイムエッグがどういうクランかも理解してないらしい。


「テメーら俺様のクランの名を語ってナンパとかそんな ど三流な事してんじゃねーよ!!」


 偽者の癖に調子に乗りすぎだ。お仕置きが必要みたいだな。まず声を掛けてきた男の腹を殴りつけくの字になったところを顔にひざでキック、そのままかかと落とし。次に近くにいた男の顔を掴み地面に叩きつける。最後の男の腕を掴み背負い投げで外まで投げ飛ばす。


「チッ・・・・・・」


 イライラする。いつもギルドに来るたび、誰かしら俺を知らない新入り(バカ)が絡んでくる。おかげでストレスが溜まってしょうがない。いい加減学べよ。

 リリアを連れて2階に登ると俺を見た若い受付の男性がヒッ・・っと怯んだ。どうやら相当怖い顔をしていたらしい。よし、ひとまず落ち着こう。深呼吸をして気持ちを落ち着ける。

 受付をする人は全員怪我などを理由に引退した若いギルド利用者(冒険者などの一定以上の実力者)達なので実際は顔ではなくレグルから漏れていた殺気に反応したのだが直ぐに持ち直した。

 調子が戻ったところで受付の人に声を掛ける。


「すみません、ギルドマスターを呼んで下さい」


 俺がギルドカードを見せると直ぐに連絡を取ってくれた。

 “ギルドカード”は《ヒイロズヘヴン》全土で身分を証明する物として使用出来る優れものだ。

 表面には所有者の情報が開示されていて、通常は名前、年齢、職業、能力などが表示されている。

 任意で書いてあることを隠せる設定も付いてはいるが、犯罪者に狙われる危険が高まる為、あまり他人に見せるべきではない。しかし、依頼主が確認をしたいという場合もあるので臨機応変な対応が必要となる。

 裏面には魔物の討伐記録、受けている依頼の状況が記載される。


「・・・・・・・・・分かりました。応接室に来るようにだそうです」


 ・・・・・・ここのギルマスとは幼なじみで仲が良いからめんどくさい手続きをしないで会えるので楽でいい。ギルドの奥の部屋へと行き応接室のドアをノックもせずに蹴り開ける。


「いやいや、普通に開けようよ・・・・・・」

「お前相手なら遠慮なく出来るからな」

「ハァ……もう慣れたよ……ところでそちらのお嬢さんは何方どなたかな・・・・・・ ハッ!!もしかして彼女!?鈍感な君にも遂に春が??」


盛大に変な方向に勘違いをしていたのでスッと近づき思いっきり頭を殴る。


「イテテテ・・・・・・冗談なのに」

「ふざけすぎだ」


 リリアはギルマスの見た目の若さやギルマスほどの偉い人を気軽に殴る俺の態度に驚きすぎてドアの前で固まっていた。


「リリア、そう言えばギルドは5歳の時以来だと言っていたな。魔力がどの位だったかとかは覚えているか?」


 リリアが覚えていないと答えたのでギルマスは魔力測定器を取りに行った。街の外に出て狩りや戦いをしない者は魔力を殆ど消費しないので、自分の魔力などを覚えていない者も多い。平民の子供は小遣い稼ぎに採取の依頼を受けたりするので、主に貴族などに多い傾向だ。

 ギルマスの持ってきた魔力測定器で早速測ってみると、リリアの魔力量は7020MP 属性は水、風だった。

 魔力量は生まれたときから同じ量であまり増えることは無い。6000MPで属性が1、2個なのが平均なので、リリアの7020MPは多い方だ。


 魔法は基礎、初級、中級、上級、最上級、究極級、神級の順で強くなっていき 究極級ならSSSランク以上になれるような奴しか使えない。他にも古代魔法、禁忌魔法、原初魔法などがある。

 簡単にそれぞれの魔法について説明すると・・・・・・基礎魔法は蝋燭ろうそくに火を付けたり、水を汲んだりという簡単な術で誰でも使う事が出来る。実際に火を出したり水を動かしている訳ではないので無属性にあたる。パクタム大陸やシアナ大陸では生活魔法と言われている。

 初級魔法からはその属性を持っている人じゃないと魔法を使えない。上級魔法からは複数の属性を組み合わせて使うので難易度が急にあがり、使える人が減る。禁忌魔法はその名の通り使うと災いが起こるので使用を禁止されている魔法。原初魔法は呪文の形式を外れて本人が1番出しやすい方法で出される魔法。威力、コントロール、消費魔力など全てにおいて優れているが本人以外は使えないという欠点を持つ。古代魔法はかつて何度かあった魔王との戦いで呪文を知っている人が皆死んでしまい、使えなくなった魔法の事。神級魔法は神様にあった事がある奴にしか使えない、神様から直々(じきじき)に授かる魔法の事。


「レグルさんの魔力はどうなんですか?」

「レグルは凄いぞ、何たって魔力量15070MP属性は火、嵐、光、錬、空間の5つでギルドランクSSなんだから」

「えっ SSてことは2つ名持ちですか!?」


 ギルドで依頼を受ける人達は皆ランクを持っていて魔力量と戦闘技術によって決まる。強さは下からF~Α、S~SSS、X、Z の順番で上がっていく、2つ名はSSランクから付けられ呼ばれるようになる。SSSランクはそれぞれ魔法の基本属性を極めた帝しかなれず今この国には炎帝えんてい嵐帝らいてい地帝ちてい、基本属性全てを持つ虹帝こうてい、破壊属性の破帝はてい、帝達のまとめ役 全帝ぜんていしかいない。帝の種類はいろいろあるので、どの国の歴史を紐解いても帝の席が全部埋まったことは今までで1度もない。


 基本属性は全部で七つあり火、水、風、土、金、光、闇に分かれる。強化属性はそれぞれの強化版で炎、氷、嵐、地、錬、輝、影になるそれと何千人に1人生まれるかどうかという確率で特殊属性を持つ者が生まれる。・・・・・・とは言っても数え切れない程種類があるので同じ属性を持つ者は数千年に1人くらいしか出てこない・・・・・・。

 代表的な力で言えば空間、時、創造、破壊などが上げられる。因みに無属性は全ての属性の元であり誰でも持っているので基礎魔法は誰でも普通に使えるし、属性を付けないだけで魔力をそのまま打ち出すことが出来る。

長いので、話を一回切ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ