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武器屋に思い出あり 後編

相変わらず迷走を続けています。


取り敢えず、いろいろな要素をゴチャゴチャ入れていきたいので、続きが実に不安定。


王道のテンプレを目指している筈何ですけどねぇ(;^_^A


 宝瓶祭ほうへいさい露店ろてんを出していた者は、顔を布で巻いてサングラスとマスクをつけ黒いコートにフードをかぶった、いかにも怪しい姿で店を開き、露店ろてんも1番隅の暗がりにあった。正直怪し過ぎて誰も目を向けないだろうと様子で、実際に客足は全く無かった。

 たくさんのガラクタ(見た目は素晴らしいように見えるが、実戦向けの武器では無い剣や盾)に埋もれるように置いてあったそのナイフは、質素で目立たないように置いてあったが、その輝きはあの日の冒険者が持っていた剣の輝きと変わらなかった。

 戦闘用の武器では無く、採取や剥ぎ取りに使うナイフだったので、正確には求めていた品物では無かったのだが、レグルは思わず手に取り露店ろてんを開いているそいつに聞いた。


「ねぇおじさん、これいくらで売ってる?」


 すると今まで少しも身動きしなかったそいつは、掛けられた声に反応して少し高い声で話し出す。


「おじさんは止めて欲しいかな。これでも私、女だし」

「えっ・・・・・・・・・・・・え~ええっと、・・・・・・ごめんなさいお姉さん」


 判りづらい格好をしている癖に、おじさんと呼ばれるのは我慢なら無いようだ。レグルは驚いたがペコリと頭を下げて謝る。年は20才ぐらいだろうか?レグルからしてみればおばちゃんもいいとこだが機嫌を損ねて売って貰えないと嫌なのでご機嫌をとってお姉さんと呼ぶことにする。


「まぁこんな格好だしね。それより何でそのナイフなの?他の物のほうがかっこいいし綺麗だけど?」

「だって他のは実戦じゃ使えないじゃん?それに、このナイフだけ輝いて見えたの」


 レグルの言葉を聞いたその女は少し驚いた雰囲気を出して動きを止め、まじまじとレグルを観察する。


「武器のオーラが見えるのね……?」

「オーラ?」

「強い武器などには力が宿るのよ。その力が武器などから漏れ出たものをオーラと呼ぶわ。一流の人達はそれを感じ取って、場合によっては使いこなす人もいるわ」

「へ~~~?」

「・・・・・・まだ小さいのになかなかしっかりしてるし、将来が楽しみだね!今のうちに唾付けとこうかな?・・・・・・よし、紹介状を書いてあげたからそのナイフを作った人に直々(じきじき)に武器を作って貰いな」


 どうやら気に入られたらしく特別サービスだとナイフを5万エネで売ってくれ、鞘も付けてくれた。そのまま紹介状を受け取ると、お礼もそこそこに教えられた場所は走り出す。・・・・・・・・・・・・余りの嬉しさに興奮していて忘れていたが、そもそも宝瓶祭ほうへいさいは職人の休日祭なんだから行っても誰も居るわけが無かった。

 紹介された場所にたどり着いてから気付いて、レグルは落ち込んでしまう。

 祭りは二日間続くので、誰かが来るわけも無いだろう。しょうがないので、その日はしぶしぶ諦めて帰った。


 二日後にレグルはもう一度工房アトリエをおとずれる。

 最初に対応してくれたのはエインさんだった。


「悪いなぁー、今親方居ないんだよ」


 紹介状を見せると椅子を用意してくれて、そのまま仕事に戻って行ってしまった。しばらく待っていると親方が帰って来た。紹介状を見て、レグルを一瞥いちべつすると首根っこをひっつかんで工房アトリエの外へ放り出した。


「ガキには早い、帰りな!!」


 どうしても欲しかったレグルは、その日から1ヶ月間、毎日欠かさずに工房アトリエへお願いに行った。親方の対応は初日と変わることは無かったが・・・・・・エインさんを始め、弟子の人達とは仲良くなった。


 宝瓶祭ほうへいさいから1ヶ月がたち、次の月の祭りの日。その日もいつものように放り出された俺に、エインさんがヒントをくれた。


「俺たちのような伝統ある古き職人は基本的に実力主義の世界に生きている。武器の事を良く知るためにも、お前も鍛冶をやってみないか?」


 その日からレグルは、少しずつだがエインさんに鍛冶を教わって、いろんな物を作るのに挑戦し始めた。

 それから更に2ヶ月後、エインさん以外の他の弟子たちも空いている時間を使っては面倒を見てくれたり、作業のコツやアドバイスをくれて、そのおかげでようやくそれらしい形をしたナイフを作れた。


「オホン!!」


 初めての完成品で様子を見守っていた弟子たちとレグルが盛り上がっていた時、突然咳払いが聞こえた。親方がいつの間にか来ていたことに気付いて、今まで内緒で頑張ってきたレグルは慌ててナイフを隠そうとする。


「・・・・・・気付いて無いとでも思っておったのか?」


 呆れた声で親方が言う。


「技術も実力もまだまだだが、金や権力で手に入れようとせず努力したのは気に入った!!頑張ったな。その年でいっちょ前の装備を手にしようなんてませたガキだが、願い通り武器を作ってやる!!」

「やった!ありがとう親方さん!!」

「儂の名はゲンじゃ」

「ありがとうゲンさん!!エインさん達もいろいろ教えてくれてありがとう!」


 幼かったこの頃はまだ知らなかった。この人の造る武器がどれだけ凄くて貴重なのかを・・・・・・。王都や国どころか大陸一と呼ばれている武器職人だったって事を。

 こうしてレグルは王国内でも最高級の武器を手に入れた。



 それから3年後、チーム“メイカール”は事実上解散するが、それはまた別の話である・・・・・・。



「ほれ、防具などは問題無かったから点検だけしておいた。ナイフもなおったぞ」


 ちょっと昔の頃を思い出して、思い出に浸っているうちに直してしまったらしい。相変わらず仕事の早い人だ。

 料金を支払って学校へと向かう。

 月日とお金に付いて説明します。


*月日に付いて

 ひと月30日で月名には十二宮星を使っています。

春  羊月━━━白羊祭

   牛月━━━金牛祭

夏 双子月━━━双児祭

   蟹月━━━巨蟹祭

  獅子月━━━獅子祭

      ・

      ・

      ・

      ・


*お金に付いて

 貨幣価値の取引などをやりたいと思って、けれど作者自身が混乱しないように、世界共通通貨としてギルド発行のギルドポイントを用意しました。単位はPピー

ピー⇨1エネ=1円

 ぐらいだと考えてくれればいいです。


 通貨単位はエネで

10エネ = (国名)銅貨

千エネ = (国名)銀貨

1万エネ= (国名)金貨

100万エネ=(国名)白金貨

 を目安に書いてます。


後は・・・・・・え~っと、

ピーと1エネの価値は変わらないが、エネからピーに変えることは出来ない。

エネと貨幣の相場は変わります。


・・・・・・説明としてはこんなところでしょうか?


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