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Prologue
prologue
動かなくなった体。
何も見ていない瞳。
だらりと垂れている手。
――これは、『何』?
目の前に広がっている光景。
これは、何?
人。体。手。足。
その光景を、信じたくはなかった。
信じたくない。信じない。
これは、違う。
「……違う」
誰もいない空間に、私の声だけが響く。
こんなことを、望んだわけではない。そう、私は望んでいなかった。じゃあ、この光景は何だ。
あぁ、そうか。
この光景は、夢なのか。
夢、夢。
そうか、夢か。
なら、別に。
――何の問題も、ない。
投稿するのは初めてなもので、色々と未熟な所もあると思いますが、どうぞお手柔らかに_(:3 」∠)_