(4)舐め奴隷
「ヘンリエッタ……浮かない顔をして、どうしたんだい?」
リカルド様の指先が私の輪郭をするりと撫でる。体温で暖まった清潔な香りに胸がホッとする。
ベッドの上でふれ合う時間が嫌いなわけではない。
でも。
「たまには、私が、上に乗る、だけではなく……普通の行為をして欲しくて……」
「Mをやりたいのかい?」
「いえ。普通の受け身を申し上げております。決してマゾになりたいわけではありません」
「随分と強く否定するね」
「だって……リカルド様がサドをされてしまったら、なんだか、酷く怖くなりそうで……」
「僕自身は強く責められるのが好きだからね。いいよ。NGとセーフワードを決めよう」
「リカルド様とするときは決めたことないのに……?」
「ああ、もうぜんぜん、まだいける、まだいける。調教の仕方を調教しなくちゃなあって思っているんだ」
彼はサイドボードから首輪と耳と尻尾を出した。
「では、僕がこれをつけるから、君はリードを持っていてくれ。あとは普通にしよう」
「ぜんぜん普通じゃないですよ」
「ちょっと僕が犬になるだけだよ。普通普通」
「あ、あなた、国王でしょう! 犬の格好をしてお尻の穴を広げるなんて、いい加減に恥を知ってください!」
「く、くうぅ~~~んっ♡♡♡」
「これはプレイじゃなくてぇ! 腰へこへこするのやめてくださいっ! もう、この人、去精して!」
「ならばぜひ、女王様のお手でっ! そのおみ足でっ! この犬の睾丸を! CRAAAAAASH!」
「だめぇ! 血筋途絶えちゃううぅ!」




