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(3)服を捨てて町に出よう
リカルド様がバルコニーから城下の景色を眺めていた。夜風に彼の前髪が揺れる。光を照り返すように肌は白く、幻想的な絵のようだった。
「リカルド様。今日は肌寒いですわ。お体に障りますよ」
「ああ……だがね、こういう日こそ町を裸で練り歩いてみたいんだ」
「リカルド様…………」
「もちろん女王様も一緒さ。僕に犬の首輪を付けてリードを引いてくれ。四つん這いでついていくよ」
「リカルド様……………………」
「わんっ」
「もう戻りましょう、リカルド様……」
「いや。もう少し待ってくれ」
物憂げに彼は遠くを見つめている。
ふざけているだけで、本当は、この国の未来を憂いているのかもしれない……。
「勃起を収めてから行くよ」
股間のことしか考えてなかった。




