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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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エピソード90 様々な異なる視点による見解

『ワイワイ・ガヤガヤ・ザワザワ』


『衛兵隊の皆様方は、火災現場にて遺留品の捜索と、周辺での聞き込みを行われていられるそうですが。犯人の特定に繋がる証拠や目撃証言は得られていないそうです』


帝都の裏通りにあります、放火の可能性が極めて高いと犯罪捜査の素人である、女魔法使マーギエリンいの私にも一目瞭然いちもくりょうぜんな犯行現場から、帝都魔法学園の学生食堂メンザに戻って来ましたが。


『多分犯行の一部始終を目撃した人が居たとしても、衛兵隊には名乗り出ないんじゃないかな?』


赤茶色ロート・ブラオンの髪の毛を短いツインテールとされていますハンナさんが、隣の席に腰掛けていられます、幼馴染みの希望ナディーネさんに薄茶色ヘル・ブラオンの瞳の視線を向けながら話されますと。


『ハンナの言う通りだろうな。犯行の手口がフロリアーヌの推理通りだとしたら、誰一人として目撃してぇだろうが。それ以前に帝都の裏通りで暮らしている連中は、厄介事やっかいごとに巻き込まれるのを嫌うからな』


学生食堂メンザにて、私の向かい側の席に腰掛けていられますナディーネさんの見解に、私と真実ヴェレーナさんとハンナさんとアンリ卿とザスキア女史の全員が頷いて同意を示しましてから。


『一歩間違えればフロリアーヌさんに、放火殺人の容疑が掛けられていたのですから、犯人は断じて許せませんわね』


私の隣に腰掛けていられますヴェレーナさんが、静かな口調にて話されましたが。内心では激しい怒りを抱いているのが伝わって来ましたので。


『有難う御座いますヴェレーナさん。ただ、私の件に関する蜥蜴とかげ尻尾しっぽ切りにしては、犯行が大規模過ぎるように感じられますから。帝都の裏社会における抗争の可能性もあるのではないでしょうか?』


理性的なヴェレーナさんは、私の考えに対して御頷きになられまして。


『確かにフロリアーヌさんの仰られる通りですわね。対立する裏社会の犯罪組織による放火殺人だと考えた方が、筋が通るかも知れませんわね』


帝都にて手広く商売をなされていられます、免状貴族エードラー身分の豪商を御父君とされますヴェレーナさんに対して。貴族諸侯であらせられます子爵ヴァイカウント閣下の御令息様でもあるアンリ卿が。


『単なる蜥蜴とかげ尻尾しっぽ切りでしたら、直接関与したやからに消えてもらうだけで済みますから。今回の放火殺人は、一種の警告のようにも感じられます』


黒髪シュヴァルツ褐色ブルネットの肌色をされていられます、貴公子然とされていられますアンリ卿の見解に対して。男爵バローン閣下の御息女であらせられます、灰白色アッシュ・グラオの髪の毛と藍色ドゥンケル・ブラオの瞳をされている令嬢フロイラインのナディーネさんも同意をされまして。


『いくら裏通りとはいえ、帝都でやるにしては派手過ぎる放火殺人だからな。衛兵隊には絶対に捕まらないという確信があるように感じるな』


…衛兵隊には絶対に捕まらないですか?。強力な後ろ盾が居られる人物による犯行であると、ナディーネさんは示唆しさされていられますね。


{我が主が暮らしていられます帝国は、封建制度を政治体制に採用しておりますから。侯爵フュルスト閣下以上の爵位であらせられる、上級貴族ホーホ・アーデルの皆様方が関与されている可能性があると。皇帝陛下の宮城にて宮仕をえされている官吏でもある、男爵バローン閣下の御息女な令嬢フロイライン腕輪アルム・バンドの主は、示唆しさされていられるようですな}


その通りですね髪飾ハール・シュムックり。地方部出身の平民身分の村娘に過ぎない私とは異なる視点から物事を見て、独自の見解を示される皆様方に対して、心底よりの感謝の気持ちを抱いています。


『私だけでしたら気が付かない異なる視点から物事を見て、様々な見解を示して頂けて非常に勉強になり、心底よりの感謝をしています』


私が嘘偽りの無い感謝の気持ちを述べますと、ヴェレーナさんとは反対側の隣の席に腰掛けていられますザスキア女史が慌てた口調にて。


「え、ええと。私も何か発言した方が良かったでしょうか?。フロリアーヌ女史…」


小声にて自信なさげに話されたザスキア女史に対して、向かい側の席に腰掛けていられますハンナさんが安心させるような笑みを見せながら。


『大丈夫だよザスキア。無理に話す必要は無いから♪』


「あ、有難う御座います。ハンナ女史…」


ハンナさんは周囲の人達に対して、自然体で細やかな気配りの出来る優しい女性です。

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