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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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エピソード79 一年以上振りに話した女子学生

「あ、あの、フロリアーヌ女史。その…、もし御迷惑で無ければ、少し御話をしても宜しいでしょうか?」


帝都魔法学園での午前中の講義を受講している間に、教室移動をする為に構内を一人で歩いていますと、小声で話し掛けられました。


『はい。ザスキア女史。教室移動中ですので、歩きながらで構わなければ、御話をさせて頂きます』


「あ、有難う御座います。フロリアーヌ女史…」


{学生食堂メンザで我が主に対して、特に粘着性を感じさせる視線を向けていた女子学生ですな?}


ザスキア女史は名前からも解るように、現在ケーニヒスベルク家の辺境伯マルク・グラーフ閣下が、大将の軍階級にて指揮なされていられます東方拡大戦争で帝国と交戦状態にあります、ザクセン公国の血統を受け継ぐ、私と同い年の十四歳の女魔法使マーギエリンいです。髪飾ハール・シュムックり。


『貴女から話し掛けて頂けるのは、帝都魔法学園の入学式の日以来ですね』


構内を並んで歩きながら私から話し掛けますと、ザスキア女史は僅かに口元をほころばせまして。


「お、覚えていて頂けたのですね?。フロリアーヌ女史…」


地方部出身の村娘に過ぎない私は、帝都魔法学園に入学した初日は構内で少し迷いましたが。その際にザスキア女史は声を掛けて下さり助けてくれた優しい女性です。


『貴女に助けて頂けた事は忘れていません。その後は声を掛けて下さらなくなりましたから、何か気に障るような発言をしたかと思いました?』


『ブンッブンッブンッ!』


私の言葉に対してザスキア女史は、勢い良く音を立てながら首を左右に振られますと。


「そ、そのような事は決してありません。ただ、フロリアーヌ女史は令嬢フロイライン希望ナディーネ女史や、アンリ卿などと親しくされていますから。私などが気安く話し掛けては、失礼かと…」


成る程。私が止事無やんごとない身分であらせられる皆様方の隠し子の私生児ではないかとの噂が、男爵バローン閣下の御息女であらせられる令嬢フロイラインのナディーネさんや、子爵ヴァイカウント閣下の御令息様であらせられる貴公子のアンリ卿と親しく交流する事により補強されて、ザスキア女史は話し掛けるの躊躇ためらわられていた訳ですね。


{帝国では我が主のように、金髪ブロンデス・ハール瑠璃之青アツーア・ブラオの瞳の容姿をされていられるのは。侯爵フュルスト閣下以上の爵位であらせられる、上級貴族ホーホ・アーデルの皆様方に多く見られる特徴ですからな}


祖父は確かに帝国の君主であらせられる皇帝陛下の軍隊でもある帝国軍にて、三十年間勤め上げられて軍人恩給を受給なされていられる退役軍人ですが。私は平民身分の農家に生まれた村娘に過ぎないのに、金髪ブロンデス・ハール瑠璃之青アツーア・ブラオの瞳という容姿のせいで、誤解される事が帝都では本当に多いです。髪飾ハール・シュムックり。


『一年以上振りに貴女と話が出来て本当に嬉しく思います。ザスキア女史』


チラッ、チララッ。ジイッ…。


ザスキア女史は私が本心から話しているのか、探るような眼差しを向けて来ましたので。


『今後もこうして貴女と話したく思います。ザスキア女史』


今回限りで無く今後も話をしたいと私が言いますと、ザスキア女史は再び僅かに口元をほころばせられまして。


「は、はい。とても嬉しいです。フロリアーヌ女史」

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