エピソード743 銀に一定の価値を認める文化圏でしたら
『私の花さんも帝都アーヘンに来られました当初は、石畳で舗装をされています道を歩かれる際には、足下に気を付けていられましたわね♪』
『はい、私の真実さん。今でも雨が降り足下が滑りやすくなる日には少し緊張をします』
帝都魔法学園に戻りました私は、談話室でヴェレーナさん達女子学生と御話をしています。
『私も最初に帝都アーヘンに来た時は、街全体が石畳で舗装されているのに驚いたから』
平民身分の御用商人の一人娘でもあります恵さんの感想を聞かれました希望さんが、幼馴染みでもあります大切な想い人に藍色の瞳による視線を向けられまして。
『アタシは爺さんや親父や兄貴に連れられて、帝都魔法学園に入学する前に帝都アーヘンを訪れた事があったが、初めて訪れた時は衝撃を受けたのを覚えているからな』
{皇帝陛下の御信任の厚い官吏として宮城にて忠勤に励まれていられます、ゾーリンゲン家の男爵閣下を御父君とされます令嬢の腕輪の主でも、最初に帝都アーヘンを訪れた際には衝撃を受けられたようですな、我が主}
止事無い身分であらせられます貴族諸侯の皆様方が御治めになられています御領地の大半も、帝都アーヘンと比べれば生活水準が低いのは無理からぬ事ですから、髪飾り。
『石畳で舗装された道や魔道具の街灯以外では、巨大なヨハン大帝の銅像にも驚いたよね。あの銅像を建立したのは、ナディーネの御先祖様のヴィルヘルム一世だよね?』
ハンナさんの確認に対して、ナディーネさんは苦笑を浮かべられまして。
『別にアタシだけの御先祖様という訳では無ぇが、ヨハン大帝の跡を継がれた第二代皇帝陛下であらせられたヴィルヘルム一世が建立されたのが最初だな』
初代皇帝陛下であらせられますヨハン大帝御自身は、自己神格化には興味は無かったそうですが。第二代皇帝陛下であらせられますヴィルヘルム一世は、帝都アーヘンに巨大なヨハン大帝の銅像を建立された他にも、帝国ターレルの硬貨にもヨハン大帝の肖像を刻印させて帝国の内外に流通させられました。
{帝都アーヘンに来た事が無い人物でも、帝国ターレルの硬貨に刻印されていますヨハン大帝の肖像は知っているという訳ですな、我が主}
「ち、父が帝国に移住する以前から、旧ザクセン公国でもヨハン大帝の肖像が刻印されています帝国ターレルの銀貨を用いていたと話していました…」
旧ザクセン公国から帝国に移住なされました、天から根元魔法の素質を授かりし選良でもあります魔法使いの帝国騎士様をご父君とされますザスキア女史による説明を聞かれました、帝都アーヘンにて手広く商売に成功なされています免状貴族身分の豪商を父親とされます私のヴェレーナさんが。
『帝国ターレルの銀貨は、旧ザクセン公国以外の近隣諸国でも広く用いられています国際通貨ですから、帝国がどこにあるのか正確には知らない異国人でも、硬貨に刻まれていますヨハン大帝の御尊顔だけは知っている事がありますわね』
{銀の含有量が保証をされています帝国ターレルの銀貨の信用度は非常に高い訳ですな、我が主}
銀に一定の価値を認める文化圏でしたら、世界のどの国でも帝国ターレルの銀貨は流通する事になります、髪飾り。




