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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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エピソード71 心中で抱え込む複雑な気持ち

『ワイワイ・ガヤガヤ・ザワザワ』チラッ、チララッ。ジイッ…。


フロリアーヌは外から発煙筒を投げ込んで煙幕を発生させた刑場の中を、姿隠之魔法ウン・ズィヒトバールカイツ・ツァオバーで見えなくなり移動していた人を、根元魔法の衝撃波シュトース・ヴェレで吹き飛ばしていたものね』


『はい。ハンナさん。帝国女騎士ライヒス・リッテリン様が引率なされた治癒魔法ハイル・ツァオバーの実習講義の際の行動により、恨みを買った可能性も確率は低いですがあるかも知れないと』


私はここで言葉を切りますと、瑠璃之青アツーア・ブラオの瞳による視線を、学生食堂メンザの隣の席に腰掛けています真実ヴェレーナさんに移しまして。


学生寮シュトゥデンテン・ヴォーンハイムに帰って来て、ヴェレーナさんと話している時に指摘をして頂けました』


赤茶色ロート・ブラオンの髪の毛を短いツインテールにされているハンナさんと話していた私が、銀白色ズィルバー・ヴァイスの髪の毛を伸ばしていられます免状貴族エードラー身分のヴェレーナさんの、緑青色ギフト・グリュンの瞳を見詰めながら話しますと。満面の笑みを御浮かべになられまして。


『フロリアーヌさんのお役に立てて、幸いに思いますわ♪』


学生食堂メンザで並んで腰掛けている私とヴェレーナさんの様子を、ハンナさんは薄茶色ヘル・ブラオンの瞳で眺められまして。


『ヴェレーナによるフロリアーヌへの接し方は、本当に重いよね』


ハンナさんの幼馴染みでもある希望ナディーネさんは、御爺様であらせられる准将閣下と連絡される為に不在ですが。ハンナさんによる悪意の無い反応を見ずに済んで良かったと思います。


『地方部出身の平民身分の村娘に過ぎない私は、帝都にて生まれ育たれた免状貴族エードラー身分のヴェレーナさんには、本当に助けられています。ハンナさん』


学生食堂メンザの向かい側の席に腰掛けていられますハンナさんは、短いツインテールを揺らしながら仔犬のような屈託の無い笑顔を見せまして。


『私もナディーネにはいつも助けられているから、フロリアーヌの気持ちは解るよ♪』


無邪気な笑顔にて話されたハンナさんの言葉を聞き、隣同士に腰掛ける私とヴェレーナさんは、瑠璃之青アツーア・ブラオ緑青色ギフト・グリュンの瞳による視線を空中で交差させまして。


『ハンナさんという大切な幼馴染みが居るナディーネさんは、幸運なのか不運なのか、私には判断が付かないです。ヴェレーナさん』


『同感ですわね。フロリアーヌさん』


『ちょっと、それってどういう意味よっ!』


頬を膨らませたハンナさんに対して、私は紅茶を一口飲みましてから。


『言葉通りの意味です。他意はありませんハンナさん』


{腕輪アルム・バンドの主も、複雑な気持ちを心中で抱え込まれているようですな。我が主}


そのようですね。髪飾ハール・シュムックり。


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