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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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エピソード65 帝都における割合は二十人に一人くらい

『やはり二十人に一人くらいの割合のようですね』


図書館ビブリオテークを目指して帝都の表通りを歩いて移動していますけれど、瑠璃之青アツーア・ブラオの瞳を失礼にならない範囲で通行人の方々に向けて魔力マナ感知を行いますと。天から根元魔法の素質を授かりし魔法使マーギアーいと女魔法使マーギエリンいは、二十人に一人くらいの割合なようです。


{帝国の中枢でもある首都の帝都ですから、他の地方と比べますと、魔法使マーギアーいと女魔法使マーギエリンいの比率が圧倒的に高いですな。我が主}


金髪ブロンデス・ハールに着けている、魔道具でもある髪飾ハール・シュムックりによる見解に同意をしまして。


『私は帝国の地方部出身ですけれど、生まれ育った故郷では退役軍人でもある魔法使マーギアーいの祖父と、孫娘エンケリンである女魔法使マーギエリンいの私の二人しか、天から根元魔法の素質を授かった人間は居ませんでした』


皇帝陛下の軍隊である帝国軍にて、三十年間勤め上げられた退役軍人でもある祖父から、世の中には数多くの魔法使マーギアーいと女魔法使マーギエリンいが居ると幼い頃から聞いて育ちましたけれど。帝都魔法学園に入学する為に帝都に来るまでは、祖父の言葉の意味を実感出来ずにいました。


『百聞は一見にかずという故事成語の正しさを、帝都に来て初めて本当の意味で理解をしました。髪飾ハール・シュムックり』


私は読書が大好きですけれど、本を詠んだだけでは得られない知識もあると、常に意識するように心懸ける事にしています。


賢者デァ・ヴァイゼは歴史に学び、愚者は経験から学ぶと言いますが。生きていく上では世の中における雰囲気を肌感覚で察知するのも重要では無いかと。十四歳の小娘に過ぎない私は考えています』


人生経験の浅い若輩者に過ぎない私の考え方ですが、髪飾ハール・シュムックりからは楽し気な気配が伝わりまして。


{何事においても、匙加減さじかげんによる按配あんばいが重要かと思われます我が主。物質界における人間社会では、唯一無二の完全な法則などは存在しないのですから♪}


人間社会では法律が重要な役割を果たしていますが、一般社会では基本的には禁止されている殺人も、軍隊組織に入れば敵の命を奪うのは合法的な仕事となります。


『その通りですね。普遍的な真理などは、私達が暮らす人間社会には存在しないと思います。髪飾ハール・シュムックり』

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