エピソード641 移民二世という境遇は強い連帯感を与えているように見えます
『ワイワイ・ガヤガヤ・ザワザワ』
『ケーニヒスベルク家の辺境伯閣下が、大将の軍階級にて指揮なされていられる東方拡大戦争で、ザクセン公国最強の魔法使いを一騎討ちで倒されたゾーリンゲン家の少佐の事は、幼年学校で寄宿生活を送っている自分達三等兵の間でも話題となっているよ。姉さん』
飲食店にてカール卿と兵士卿と雑貨屋さんの、帝都アーヘンにて寄宿生活を送られています男子学生の御三方と合流をしまして、ザスキア女史が弟のギュンター卿にミスリル銀の地金を取扱います市場にて御会いして言葉を交わしたと話されますと、羨ましそうな感じにてギュンター卿が姉のザスキア女史に言われました。
『幼年学校では十六人部屋にて、二段式の寝台で寝起きを共にされていられるのでしたね?。カール卿』
ツヴィングリ男爵閣下の御嫡男様であらせられます、柔和な笑顔が素敵な凛々しく逞しい黒髪の殿方であらせられますカール卿は、私に対して御頷きになられまして。
『はい。花女史。私やギュンターやクレーマーのような移民二世は、本当の意味での帝国之住民となるにはどうすれば良いかと、訓練が終わりました後に話し合っています』
本当の意味での帝国之住民ですか?。
『カールは男爵閣下の御嫡男様で、ギュンターは帝国騎士様の子息で、自分は平民身分の商人の息子ですが。帝国の君主であらせられます皇帝陛下の軍隊である帝国軍にて武勲を挙げる事により、本当の意味での帝国之住民と認められたいとの思いは、身分を問わずに共通しています。令嬢フロリアーヌ女史』
クレーマーさんによる説明に、ギュンター卿が頷かれまして。
『生粋の帝国之住民の三等兵は、武勲を挙げて立身出世をする為に幼年学校に入学した者が多いですが。自分達三人のような移民二世は、先ずは本当の意味での帝国之住民として周囲から認めてもらうのが目的となります。令嬢フロリアーヌ女史』
{帝国は封建制度を政治体制に採用しておりますが、幼年学校にて寄宿生活を送られているカール卿とギュンター卿とクレーマー殿は、身分の上下よりも移民二世という共通点の方が強いようですな。我が主}
そのようです髪飾り。移民二世という境遇は、カール卿とギュンター卿とクレーマーさんに、強い連帯感を与えているように見えます。




