エピソード622 やはり御父様の御前では沈黙するようです。
『北方半島王国の王都クベンハウンにあるという、魔道具の工房で製造しているとの話しは聞いていたが、実物を見るのは初めてだ。花』
帝都憲兵隊の副総監という要職に就かれていられます、ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様が、北方半島王国の王都クベンハウンにあります工房で製造された可能性の高い封印の指輪を手に取られまして、魔力を流し込み調べられましてから。
『使い方次第では有効活用が可能な魔道具だ。意志ある魔道具でもある髪飾りと、ヴュルテンベルク家の城伯殿から頂いた夜之祝福と共に身に着けておきなさい。フロリアーヌ』
『はい。御父様』
意志ある魔道具でもあります耳飾りと、ヴュルテンベルク家の城伯閣下から頂戴をしました鏡之指輪を身に着けていられます豊穣御姉様が笑われながら。
『非常に強力な魔法使いであらせられます御父様の御前では、私の耳飾りとフロリアーヌの髪飾りは沈黙してしまいますわね♪』
やはりテレーズィア御姉様を主とします意志ある魔道具の耳飾りも、御父様の御前では沈黙しているようです。
『はい。御姉様。御兄様を主とされます意志ある魔道具でもあります指輪も同じでしょうか?』
娘である私の疑問に対して、御父様が御頷きになられまして。
『隼が以前に話していたが、非常に強力な女魔法使いであらせられるバーデン家の女辺境伯閣下と、魔法使いの私の前では意志ある魔道具の指輪が沈黙するそうだ』
真実さんの首飾りと、希望さんの腕輪も同じようですから。やはり非常に強力な魔法使いと女魔法使いの御前では、意志ある魔道具は沈黙するという共通点があるようです。
『御教え頂きまして御礼を申し上げます。御父様』
娘である私が恭しく深々と御辞儀を行いながら御礼を申し上げますと、御父様は微笑みながら。
『帝国女騎士身分への叙任の日取りが正式に決まったら教えるので、それまでは帝都魔法学園での学業に励むように。フロリアーヌ』
『はい。御父様』




