エピソード621 少なくとも暫くは自重してくれると助かる
『これで花も、帝国の君主であらせられます皇帝陛下の直臣の臣下である帝国女騎士となれますわね。御父様♪』
『豊穣の言う通りだ。死の王国時代の残党である不死者を捉えたのだから、表沙汰には出来ないがこれまでの実績と合わせれば、帝国女騎士に叙任されるに相応しい』
『有難う御座います。御父様に御姉様』
帝都アーヘンの貴族街にあります上屋敷にて、ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様と、帝国女騎士身分であらせられますテレーズィア御姉様への御報告を終えますと。御二方に喜んで頂けました。
『レバークーゼン家の子爵殿の庶子と、ゾーリンゲン家の男爵殿の令嬢と、デュッセルドルフ家の子息も其れ其れ帝国騎士と帝国女騎士の身分に叙任される事になるだろう』
レバークーゼン家の子爵閣下の庶子にして、黒髪と褐色の肌色をされていられます高潔な貴公子でもありますアンリ卿と。軍人一家でもありますゾーリンゲン家の男爵閣下の御息女であらせられます希望さんに。デュッセルドルフ家の上級の騎士様の子息でもありますルネ卿も。其れ其れに帝国騎士と帝国女騎士身分に叙任されます。
『デュッセルドルフ家の上級の騎士様は、子息が帝国騎士身分に叙任される事で満足をなされると良いのですけれど♪』
笑顔で御話になられましたテレーズィア御姉様に対しまして、帝都憲兵隊の副総監という要職に就かれていられます御父様は、苦笑を御浮かべになられまして。
『人間は欲深いからな。少なくとも暫くは自重してくれると助かる』
御父様はルネ卿の御父君であらせられますデュッセルドルフ家の上級の騎士様は、御領地を拡大なされて皇帝陛下に封土受領之誓いを奉りまして、爵位を叙爵して頂くという宿願を諦める事は無いであろうと御考えのようです。




