エピソード618 直臣の臣下と陪臣の家臣の違い
『バーデン家の女辺境伯閣下から連絡を受けている。兄として誇りに思う花♪』
『有難う御座います。御兄様♪』
上級の騎士様が御治めになられていられますノイス家の御領地を南下しまして、領界にありますケルン家の堅牢な石造りの検問所の建物に到着をしますと。帝都憲兵隊の副総監という要職に就かれていられまして、非常に御多忙な御父様に成り代わられまして、ケルン家の御領地の本領と領民を領主代行として御治めになられていられます隼御兄様に御出迎えを頂けました。
『騎士も大儀だったな』
帝国の君主であらせられます皇帝陛下の直臣の臣下の帝国騎士身分でもありますファルク御兄様による労いの御言葉を受けられました、ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様に腹心として御仕えになられていられます陪臣の家臣であります騎士様は、完璧な所作にて恭しく深々と御辞儀を行われして。
『身に余る勿体ない御言葉に御座います。帝国騎士様』
帝国は皇帝陛下を頂点に戴きます封建制度を政治体制に採用していますけれど、封土受領之誓いを奉りまして爵位を叙爵して頂きまして、御領地と領民を御治めになられていられます止事無い身分であらせられます貴族諸侯の皆様方と。帝国騎士身分のファルク御兄様と、帝国女騎士身分の豊穣御姉様は、皇帝陛下の直臣の臣下という意味では同じになりますから。陪臣の家臣であります騎士様よりは遙かに上となられます。




