エピソード614 詳しくは話せないがかなり助かった
『令嬢花女史ならば、魔道具の耳飾りである夜之祝福による魔力強化の効果を使い、接触した物体を消滅させる原子核崩壊で不死者を消し去る事も出来たが。敢えてしなかった訳だな』
『はい。女辺境伯閣下』
内務副大臣にして衛兵隊の総隊長であらせられますバーデン家の女辺境伯閣下が、交代要員を伴われまして帝都アーヘンから上級の騎士様が御治めになられていられますノイス家の御領地に御戻りになられました。
『私は天から根元魔法の素質を授かりし選良でもある女魔法使いだが、精霊魔法も便利だと感じるな騎士』
帝都憲兵隊の副総監という要職に就かれていられます、ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様の腹心でもあります呪術師の騎士様が、女辺境伯閣下に対しまして完璧な所作にて恭しく深々と御辞儀を行われました。
『死の王国時代の不死者を、根元魔法の原子核崩壊により消滅させずに精霊魔法で氷漬けとして私が戻るのを待ったのは、非常に冷静な判断だった。令嬢フロリアーヌ女史』
騎士様の精霊魔法により、坑道内にて氷漬けにされています女性の吸血鬼でもあります不死者を御覧になられていられます女辺境伯閣下に対しまして、私も恭しく深々と御辞儀を行いますと。
『身に余る勿体ない御言葉に御座います。女辺境伯閣下』
女辺境伯閣下は、私と騎士様に対して微笑まれますと。
『詳しくは話せないがかなり助かった。後は引き受けるので、帝都アーヘンに帰るように』
『はい。有難う御座います。女辺境伯閣下』




