エピソード610 我が主と腕輪の主の御二方でしたら
『根元魔法の帰還は便利な根元魔法ですけれど、魔道具の転移門との組合せも必要とされますね』
内務副大臣にして衛兵隊の総隊長であらせられますバーデン家の女辺境伯閣下が、副長様に上級の騎士様が御治めになられていられますノイス家の御領地内の衛兵隊と内務省の官吏の指揮を委ねられますと、帝都アーヘンに根元魔法の帰還にて瞬間移動をされました。
『アタシ達も交代要員の魔法使いと女魔法使いが到着するまでは、死の王国時代の遺跡の監視という仕事が出来たから。無事に終われば帝国女騎士と帝国騎士身分を叙任して頂けそうだな』
帝国の君主であらせられます皇帝陛下の御信任の厚い官吏として宮城にて忠勤に励まれていられます、ゾーリンゲン家の男爵閣下を御父君とされます希望さんによる見解に対しまして。財務警察の警視正であらせられますレバークーゼン家の子爵閣下を御父君とされますアンリ卿が同意をなされまして。
『帝都憲兵隊の副総監であらせられますケルン家の伯爵閣下の甥であらせられます、帝国騎士身分のフォン・ツェーリンゲンは、意志ある魔道具でもあります空間転移の腕輪を使い熟されて、一度訪れた場所には自由に瞬間移動する事が可能な非常に強力な魔力を身に纏われていられます魔法使いだと、父上から聞き及んでおります。令嬢ナディーネ女史』
{空間転移の腕輪は呪いの魔道具とも呼ばれる意志ある魔道具ですので、使い熟す事が出来るだけの魔力の持ち主の魔法使いか女魔法使いでなければ、使用した瞬間に体内の魔力が枯渇して絶命をいたします。我が主}
貴方が再び脳内会話の念話で話し掛けて来るという事は、脅威となる魔法使いと女魔法使いは近くに居ないようですね。髪飾り。
『アタシの腕輪が再び脳内会話の念話で話し掛けて来た。花も同じようだな』
意志ある魔道具でもあります腕輪の主のナディーネさんが、藍色の瞳による視線を私に向けながら話されましたので。
『はい。ナディーネさん。髪飾りも腕輪も、休眠状態から待機状態に移行をしました死の王国時代の遺跡の中にいます千体の亡者兵は、脅威とは認識していないようです』
{我が主と腕輪の主の御二方でしたら、千体の亡者兵を相手に戦われましても確実に勝利を収められます}
天から根元魔法の素質を授かりし選良として、帝都魔法学園にて男子学生として根元魔法を学ばれていられます魔法使いのアンリ卿とルネ卿の存在を忘れていますよ?。髪飾り。
{大変失礼をいたしました。我が主}




