表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/415

エピソード6 学業の傍らで

フロリアーヌは、ヴェッケ・ヴェルクを好んで食うよな?』


向かい側の席に腰掛けている希望ナディーネさんが、私が食べている余った肉と固くなったパンに野菜を混ぜて作る煮込み料理である、ヴェッケ・ヴェルクに視線を向けながら尋ねられましたので。


『ヴェッケ・ヴェルクは貴重な食材を無駄にせず食べられる美味しい料理ですので、私の故郷の村では人気がありました』


地方部出身の平民身分である私による説明を聞かれた、男爵バローン閣下の御息女であらせられる令嬢フロイラインでもあるナディーネさんは、納得された表情を見せられまして。


『ガキの頃から食べてた飯は旨いからな』


ナディーネさんは御父君であらせられる男爵バローン閣下は、皇帝陛下の宮城にて宮仕えをされている官吏ですが。御爺様と御兄様達は全員が帝国軍の職業軍人という家庭環境にて生まれ育たれましたので。気風きっぷの良い話し方をされます。


『そう言えば爺さんが、またフロリアーヌとヴェレーナに仕事を依頼するかも知れないと、上屋敷かみやしきで親父が話していたな』


ナディーネさんの話しに、私は学生食堂メンザで隣の席に腰掛けていられる真実ヴェレーナさんと目を合わせまして。


『前回の依頼で少しでも御役に立てたのでしたら幸いに存じ上げます。ナディーネさん』


『ナディーネさんの御爺様は、依頼の報酬を弾んで下さいますから、天から根元魔法の素質を授かりし女魔法使マーギエリンいとして、御役に立てるのは望外ぼうがいの幸いに存じ上げますわね♪』


私とヴェレーナさんの反応に、ナディーネさんも笑顔を浮かべられますと。


『長年に渡り皇帝陛下の軍隊である帝国軍で職業軍人として働いている爺さんは、必要経費はケチらないからな。詳しい依頼内容を聞いたら二人に知らせる事にする』


『お願いします。ナディーネさん』


『楽しみですわね♪』


帝国の中枢でもある帝都では、お金さえあれば便利で快適な生活を送れますので。帝都魔法学園で根元魔法を学ぶ学業のかたわらで、女魔法使マーギエリンいとしての依頼を受けて報酬を得ています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ