エピソード599 成り上がりの新興国だと考えて学ばれない文字
『令嬢花女史は、北方半島王国の文字が読めるようだな?』
『はい。女辺境伯閣下。何故読めるのかは私自身にも解りません』
翌朝の朝餉の席にて、内務副大臣にして衛兵隊の総隊長であらせられます、非常に強力な魔力を身に纏われていられますバーデン家の女辺境伯閣下は、年下の女魔法使いでもあります私に対しまして御頷きになられますと。
『上級の騎士殿が治めている、ノイス家の領内では役に立つ可能性もあるな』
女辺境伯閣下御自身は信じてはいられないようですが、ルネ卿の御父君であらせられますデュッセルドルフ家の上級の騎士様から、ノイス家の御領地内では初代皇帝陛下が禁呪として厳しく禁止なされました死霊術が使用されているとの訴えがありました。
『北方半島王国では、帝国では禁呪として厳しく禁止されている死霊術が盛んな国なので、初代皇帝陛下が死の王国を打倒なされた後に書かれた死霊術関連の書物の多くは、北方半島王国の文字で書かれている』
女辺境伯閣下はそう仰られますと、レバークーゼン家の子爵閣下の庶子にして、高潔な貴公子であらせられます黒髪と褐色の肌色をされていられますアンリ卿の方に視線を向けられまして。
『子爵殿が治めるレバークーゼン家のように、西方の大国でもある槍之国語は学ぶ家門は帝国の貴族諸侯の中にもそれなりに居るが。今の国王陛下の曾祖父でもある建国王陛下が、一代にて略奪者の一部族の族長の地位から興した北方半島王国の文字は、成り上がりの新興国の文字だとして学ぶ者は少なくてな』
槍之国語が読めますアンリ卿も、北方半島王国の文字で死霊術入門と表紙に書かれていました入門書に関しては解らずにいました。
『昨日ノイス家を治める上級の騎士殿から聞いた話の内容から判断をすると、現代の北方半島王国の死霊術は関わってはいないようだがな』
現代の北方半島王国の死霊術が関わってはいないという事は、初代皇帝陛下が打倒なされました死の王国時代の死霊術が関わっているのかも知れません?。




