エピソード576 女魔法使いとしての感覚の麻痺
『アタシも兄貴達にはかなり甘やかされて育ったが、ケルン家の帝国騎士様も妹の花は本当に可愛いみてぇだな♪』
『御兄様には心底よりの感謝をしています。希望さん』
先に休まれていられるかと思いましたナディーネさんですが、私が戻るのを起きて待っていて下されたので、寝間着に着替えてから寝台に横たわりまして二人きりで話をしています。
『私が御兄様と御姉様の兄妹に最初に御会いをしました時はナディーネさんも居られましたが。覚えていられますか?』
ナディーネさんの御爺様であらせられます、先のゾーリンゲン家の男爵閣下にして、今は軍務省にて精勤なされていられます准将閣下から受けた依頼により参加した競売会を思い出しながら尋ねますと。
『ああ、よく覚えている。爺さんからの依頼でフロリアーヌと真実の二人と一緒に参加した競売会だったからな。あの時はケルン家の帝国騎士様と帝国女騎士様の強大な魔力を前にしてアタシは冷や汗をかいたが、フロリアーヌは当時から平気そうだったからな』
最近は内務副大臣にして衛兵隊の総隊長であらせられますバーデン家の女辺境伯閣下と、帝都憲兵隊の副総監にしてケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様のような、強大な魔力の持ち主でであらせられます女魔法使いと魔法使いと身近に接する機会が増えていますので感覚が麻痺しがちではありますけれど。隼御父様と豊穣御姉様の御二方が身に纏われていられます魔力も強大です。
『最近少し女魔法使いとしての感覚が、麻痺しているのかも知れません?』
私の疑問に対してナディーネさんは、寝台に横たわられながら苦笑を浮かべられまして。
『フロリアーヌだけで無くアタシもかなり感覚が麻痺しているのかもな。以前だったら内務副大臣閣下の御側近くに居るだけで強大な魔力に当てられて気持ち悪くなったと思うが、今は平気になっているからな』
私だけで無くナディーネさんも、天から根元魔法の素質を授かりし選良でもあります女魔法使いとして、格上の魔力の持ち主であらせられます皆様方に対する感覚が麻痺しているようです。
『さて、明日はいよいよ上級の騎士様が御治めになられていられるノイス家との領界までの移動だな。そろそろ寝るか?。フロリアーヌ』
ナディーネさんによる確認を聞きました私は、寝台の上で上半身を起こしますと、魔道具の照明器具に手を伸ばしまして。
『はい。ナディーネさん。室内の明かりを落とします。お休みなさい』
『ああ。お休みフロリアーヌ』




