エピソード574 受け入れて頂けるのには役立つ容姿
『御視察に感謝いたします。帝国騎士様』
『有難う御座います。帝国騎士様』
夕餉を摂り終えました私を、帝都憲兵隊の副総監にして伯爵閣下であらせられます御父様に成り代わられまして、帝国騎士身分にて領主代行を勤めていられます隼御兄様に、ケルン家の家臣団を護衛兵として伴われます日没後の宿場町の御視察に誘って頂けました。
『何か変わりはないかな?』
『はい。帝国騎士様。上級の騎士様が御治めになられていられますノイス家の御領地から従弟夫妻が引っ越して来ましたが、それ以外は特に変わりは御座いません』
ふむ。北側に隣接をしますノイス家の御領地に、親戚が暮らしていられる平民身分の領民も居られるのですね。
「帝国騎士様と御一緒に居られる、金髪碧眼の令嬢はどなたかしら?」
「妹君であらせられる豊穣様…、帝国女騎士様とは違う御方よね?」
ファルク御兄様とテレーズィア御姉様の兄妹はご存じでも、私の事はまだ知らないのは無理もないと思われます。
『私とテレーズィアの妹でもある花は、帝都魔法学園で根元魔法を学んでいる将来有望な女魔法使いなので、兄として誇りに感じている♪』
笑顔にてケルン家の御領地でもあります宿場町の領民に紹介をして下されましたファルク御兄様に対しまして、妹の私は心底よりの感謝の気持ちを込めながら恭しく深々と御辞儀を行いまして。
『有難う御座います。御兄様』
「帝国騎士様には、帝国女騎士様以外の妹君が居られたのね」
「兄君であらせられる帝国騎士様と同じ、御綺麗な金髪と瑠璃之青の瞳をされている妹君ね♪」
地方部出身の平民身分の村娘として帝都で暮らしていました頃には、公衆浴場等で奇異の眼差しを向けられました私の金髪碧眼の容姿ですけれど。ケルン家の御領地で暮らす領民の皆様方に受け入れて頂けるのには、非常に役立っていると感じます。




