表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

572/585

エピソード572 本人からすれば当然の要求であっても

フロリアーヌは、アンリと話が弾んでいたみたいだな』


『はい。希望ナディーネさん。ルネ卿は御父君であらせられます上級の騎士シュヴァリエ様が御治めになられていられますデュッセルドルフ家の御領地と、私の御父様ファーター伯爵グラーフ閣下として御治めになられていられますケルン家の御領地との、共通点と相違点を注意深く観察なされていられました』


今宵の宿泊を行います宿泊施設ウンタークンフトの室内にて、湯浴みを済ませました私とナディーネさんは、大形のかがみであります姿見すがたみの前の椅子に腰掛けまして。使用人ハオス・ディーナーの女性に金髪ブロンデス・ハール灰白色アッシュ・グラオの髪の毛を、くしかしてもらいながら話をしています。


「シュッシュッシュッ」


『アタシの親父が男爵バローンの爵位で治めるゾーリンゲン家の領地は、ライン川の東岸に位置する子爵ヴァイカウント閣下が御治めになられているレバークーゼン家の御領地の北東にあるからな。帝国の舟運しゅううんにおける大動脈だいどうみゃくでもあるライン川から離れているから、ライン川沿いのケルン家とレバークーゼン家とデュッセルドルフ家の御領地とは少し異なるな』


やはり大河でありますライン川沿いの御領地とは、ナディーネさんの御父君であらせられます男爵バローン閣下が御治めになられていられますゾーリンゲン家の御領地とは、違いがあるようです。


「シュッシュッシュッ」


『ルネの親父さんが治めるデュッセルドルフ家の領地は、帝国の舟運しゅううんにおける大動脈だいどうみゃくのライン川の東岸に位置するから小領主の中では非常に恵まれていると、大河に面しないゾーリンゲン家で生まれ育ったアタシから見れば感じるんだがな』


ナディーネさんの御父君の男爵バローン閣下は、帝国の君主であらせられます皇帝陛下に封土受領之誓レーンス・アイトいをたてまつりまして爵位を叙爵じょしゃくされています、止事無やんごとない身分であらせられます貴族諸侯の皆様方の一員でありますが。経済的には大河でありますライン川の東岸の御領地を御治めになられていられますデュッセルドルフ家の上級の騎士シュヴァリエ様の方が、恵まれた立場にあると御考えのようです。


『人間の欲望には際限が無いという事でしょうか?。ナディーネさん』


私の疑問に対してナディーネさんは、使用人ハオス・ディーナーの女性に灰白色アッシュ・グラオの髪の毛をかしてもらいながら苦笑を浮かべられまして。


「シュッシュッシュッ」


『親父の長男でもある勝者之民ニコラオスの兄貴は、本来なら貴族諸侯の家門の嫡男として家督と領地と爵位を受け継ぐはずなのに。帝国軍の佐官の少佐の軍階級を実力で手に入れた帝国騎士ライヒス・リッター身分の魔法使マーギアーいだからな。帝国の君主であらせられる皇帝陛下の軍隊である帝国軍で、職業軍人として生きていきたいと望んでいる』


ニコラオス少佐は、ケーニヒスベルク家の辺境伯マルク・グラーフ閣下が大将の軍階級にて指揮なされていられます東方拡大戦争にて、ザクセン公国の最強の魔法使マーギアーいを一騎討ジョストちにて討ち破られた勇猛果敢で非常に優秀な御方であらせられますけれど。


『封建制度を政治体制に採用しています帝国におきましては、ニコラオス少佐の望みを贅沢に感じられます、上級の騎士シュヴァリエ様や免状貴族エードラー身分や平民身分の人物は、数多く居られるかと思われます。ナディーネさん』


地方部出身の平民身分の村娘でした私による、忌憚きたんの無い見解を聞かれましたナディーネさんは。使用人ハオス・ディーナーの女性に灰白色アッシュ・グラオの髪の毛をくしかしてもらいながら、藍色ドゥンケル・ブラオの瞳だけを動かされまして。


「シュッシュッシュッ」


『人間は他者からどう見られるかは完全には解らぇからな。本人からすれば当然の要求であっても、周囲からすれば何て我儘わがままで贅沢なんだと感じる事も数多くあるからな。フロリアーヌ』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ