エピソード568 帝都の外では変わらない田園風景
『パカラッパカラッ』
『農奴が農作業に勤しむ田園の風景は、伯爵閣下が御治めになられていられるケルン家の御領地と、俺の親父が上級の騎士の立場で治めているデュッセルドルフ家の領地も変わらないな』
デュッセルドルフ家の上級の騎士様の子息でもありますルネ卿と共に馬首を並べまして、北に位置しますノイス家の御領地を目指して馬に騎乗して移動をしていますけれど。私も馬上から伯爵閣下であらせられます御父様が御治めになられていられます、ケルン家の御領地を見回しまして。
『帝国騎士身分の御代官様が治めていられます領地でも、農奴が農作業に勤しんでいましたから。帝都の外の風景は、基本的に同じなのかも知れませんね。ルネ卿』
御領主様の所有物でもあります農奴は土地に縛り付けられていて移動の自由はありません。私は帝国の君主であらせられます皇帝陛下を最高司令官とされます帝国軍にて、三十年間勤め上げて軍人恩給を受給しています退役少尉が一家の家長をしています平民身分の自作農の家で生まれ育ちましたから、農奴とは異なり生まれ付き移動の自由がありました。
『パカラッパカラッ』
『そういえば花は、帝国騎士身分の代官の手伝いを女魔法使いとしてする事があったと、学生食堂とかで話していたな?』
以前に私が御話をしました内容を覚えていられましたルネ卿に対しまして、私は馬上にて頷きまして。
『はい。ルネ卿。御代官様は定められた税を納めない農奴に対しては罰として鞭打ち刑を執行されましたが、傷の自然回復を待ちますとその間は農奴は働けなくなりますから。死ぬ一歩手前まで激しく鞭打ちを行い農奴に反省を促しましてから、魔法使いの退役少尉か女魔法使いの私が、治癒魔法により農奴の傷を癒して直ぐに働けるようにしていました』
帝都憲兵隊の副総監という要職に就かれていまして非常に御多忙な御父様に成り代わりまして、領主代行としてケルン家の御領地を御治めになられていられます隼御兄様も、農奴に定められた税を納めさせる為には苦心なされていられるのだと思われます。




