エピソード561 ナディーネさんからは本当に多くを学ばさせて頂いています
『帝都近郊にあります宿場町の宿泊施設にて宿を取った時も感じましたけれど、室内にて湯浴みを行えるのは非常に贅沢ですね』
ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様の城館内にあります室内にて、湯浴みを終えた私が大形の姿見の前の椅子に腰掛けながら、真実さんに言われて一年以上伸ばしています金髪を櫛にて梳かしながら忌憚の無い感想を述べますと。ゾーリンゲン家の男爵閣下の御息女であらせられます希望さんが笑われながら。
『湯浴みの際に手伝いは不要だと退室させられた、ケルン家に仕える使用人の侍女が、花の反応に驚いていたな♪』
「シュッシュッシュッ」
『湯浴みを侍女に手伝ってもらうべきでしたか?。ナディーネさん』
櫛にて髪の毛を梳かしながらの私の問いに対して、ナディーネさんは頷かれまして。
『ああ、アタシも身の回りの事は自分でやる方が好きだが。ケルン家に使用人として仕えている侍女からすれば、自分達の仕事を奪われるようなものだからな。フロリアーヌ』
成る程。
『私が浅慮でした。帝都魔法学園でもナディーネさんからは本当に多くを学ばさせて頂いています』
止事無い身分であらせられます貴族諸侯でもありますゾーリンゲン家の男爵閣下の家門にて生まれ育たれましたナディーネさんは、地方部出身の平民身分の村娘でした私の反応に笑われながら。
『フロリアーヌはアタシよりもよっぽど令嬢としての所作が身に付いているからな。後は貴族諸侯の社交界での慣習を覚えさえすれば、ツヴィングリ男爵閣下の御嫡男様であらせられるカール卿と結婚して、男爵夫人として問題無くやっていけるな』
帝都魔法学園を卒業する前に、私は帝国の君主であらせられます皇帝陛下の直臣の臣下でもあります帝国女騎士身分に叙任をされまして、カール卿の伴侶に相応しい、止事無い身分であらせられます貴族諸侯の皆様方の社交界における知識と慣習も、習得をしなければなりません。
『侍女を呼んで晩餐会に出席する為の夜会服への召し替えを手伝ってもらいます。銀製の呼び鈴を鳴らしてもよいですか?。ナディーネさん』
『ああ。アタシも召し替えを手伝ってもらわないといけないからな。鳴らしてくれ。フロリアーヌ』
『はい。ナディーネさん』




