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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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560/565

エピソード560 非常に強力な魔力を身に纏われている女魔法使いの御二方

『何なりと御用命下さいませ。御嬢様にゾーリンゲン家の令嬢フロイライン


『解りました。湯浴みをしたいので用意を頼みます』


『はい。御嬢様』


ケルン家に仕える使用人ハオス・ディーナーの侍女が退室しますと、希望ナディーネさんが藍色ドゥンケル・ブラオの瞳にて室内を見回されまして。


『ここがフロリアーヌの部屋か。無理を言って同室にしてもらい悪かったな』


ゾーリンゲン家の男爵バローン閣下の御息女であらせられますナディーネさんに対して、私は金髪ブロンデス・ハールを揺らしながら首を振りまして。


『先のケルン家の女伯爵グレーフィン閣下であらせられました御婆様グロースムッターが、孫娘エンケリンである私の為に準備して下された部屋ですけれど、私は城館を訪れる事自体が初めてですので、ナディーネさんが一緒に居て下されますと非常に心強く感じます』


ケルン家の伯爵グラーフ閣下であらせられます御父様ファーターの次女の私と、レバークーゼン家の子爵ヴァイカウント閣下の庶子にして高潔な貴公子であらせられますアンリ卿と、ゾーリンゲン家の男爵バローン閣下の御息女であらせられます気風きっぷの良い話し方をされます令嬢フロイラインのナディーネさんと、デュッセルドルフ家の上級の騎士シュヴァリエ様の子息のルネ卿には、それぞれ城館内に部屋が割合られましたが。帝都魔法学園の女子学生でもあります女魔法使マーギエリンいの私とナディーネさんと、男子学生でもあります魔法使マーギアーいのアンリ卿とルネ卿は、二人部屋にしてもらいました。


『私は地方部出身の平民身分の村娘でしたから、内務副大臣であらせられますバーデン家の女辺境伯マルク・グレーフィン閣下の御前にて、非礼をはたらく恐れがあります』


帝都の宮城にて皇帝陛下の御信任厚い官吏として忠勤なされていられます、ゾーリンゲン家の男爵バローン閣下を御父君とされます令嬢フロイラインのナディーネさんは笑われながら。


『衛兵隊の総隊長であらせられる内務副大臣閣下は、些細な事で目くじらを立てるような狭量きょうりょうな御方ではぇが。止事無やんごとない身分であらせられる貴族諸侯の皆様方の社交界では、すきを見せないのに越した事はぇからな。フロリアーヌ』


『はい。ナディーネさん』


私の言動により、先のケルン家の女伯爵グレーフィン閣下であらせられました御婆様グロースムッターと、伯爵グラーフ閣下であらせられます御父様ファーターと、帝国騎士ライヒス・リッター身分であらせられます領主代行のファルク御兄様ブルーダーに、御迷惑を御掛けする訳にはいきません。


『多分今頃はアンリとルネも、アタシ達と同じような話をしているな。デュッセルドルフ家の上級の騎士シュヴァリエ様の子息のルネからすれば、帝国の君主であらせられる皇帝陛下に封土受領之誓レーンス・アイトいをたてまつり、爵位を叙爵じょしゃくされている止事無やんごとない身分であらせられるバーデン家の女辺境伯マルク・グレーフィン閣下と行動を共にするのは、胃に穴が開きそうに成る程の心労だろうからな』


封建制度を政治体制に採用しています帝国におきまして、御領地と領民を御治めになられていられます止事無やんごとない身分であらせられます貴族諸侯の皆様方と接する機会は帝都魔法学園に入学するまではルネ卿は、デュッセルドルフ家の後ろ盾となっていますレバークーゼン家の子爵ヴァイカウント閣下と、レバークーゼン家と友好関係にありますゾーリンゲン家の男爵バローン閣下の両家に限定されていましたから。ケルン家の伯爵グラーフ閣下であらせられます御父様ファーターの城館にて、バーデン家の女辺境伯マルク・グレーフィン閣下と行動を共にされるのは、私とは異なる種類の精神的な負担を感じられている可能性が高いです。


『湯浴みを済ませましたら、晩餐会の席にてアンリ卿とルネ卿には会えますから、御様子は解りますね。ナディーネさん』


『アタシとしてはバーデン家の女辺境伯マルク・グレーフィン閣下に加えて、先のケルン家の女伯爵グレーフィン閣下という、非常に強力な魔力マナを身に纏われている女魔法使マーギエリンいの御二方の御前で、ルネが食事エッセンれるかが心配だな。フロリアーヌ』

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