エピソード559 女師匠であらせられます御婆様
『女師匠には御健勝の御事とお慶び申し上げます』
『有難う御座います。女辺境伯閣下♪』
魔道具の転移門を通過しまして、帝都の貴族街にあります上屋敷から、御父様が伯爵閣下として御治めになられていられますケルン家の御領地へと瞬間移動をしました。
『少尉にも感謝をする』
『身に余る勿体ない御言葉に御座います。女辺境伯閣下』
魔道具の転移門を通過しました先の、ケルン家の城館内では、先の女伯爵閣下であらせられます御婆様と、領主代行であらせられます隼御兄様の御二方が、内務副大臣であらせられますバーデン家の女伯爵閣下を御出迎えになられました。
『部下達も呼び寄せて構わないでしょうか?。女師匠』
『はい。女辺境伯閣下♪』
内務省の建物内にて、女辺境伯閣下は先のケルン家の女伯爵閣下であらせられます御婆様の事を女師匠と呼ばれていましたが。御二方の間では常日頃から用いられる呼称のようです。
『待機させている衛兵隊と内務省の官吏も、魔道具の転移門を通過させるように。副長』
『はい。総隊長』
シュルンッ
衛兵隊の副長が魔道具の転移門を通過されまして、帝都の貴族街にあります上屋敷に一時戻られますと。先の女伯爵閣下であらせられます御婆様は、私とアンリ卿と希望さんとルネ卿を御覧になられまして。
『私の孫娘でもあります花の事は、孫のファルクから聞いてはいましたけれど。帝都魔法学園にて共に根元魔法を学ぶ学友共々、非常に将来有望そうに感じますわね♪』
先の女伯爵閣下であらせられます御婆様に対しまして、私達四人は揃って恭しく深々と御辞儀を行いましてから、孫娘でもあります私が代表をしまして。
『有難う御座います。女伯爵閣下』
『私の事は御婆様で構いませんわ。フロリアーヌ♪』
『はい。御婆様』




