エピソード554 未解決事件
『令嬢花女史は、学友との関係が非常に良好なようですね』
『はい。帝国女騎士様。私には勿体ない素晴らしい学友に、帝都魔法学園にて恵まれました』
女子寮にて真実さんのと希望さんとの話を終えましてから、自室にて明日の講義の予習を済ませまして就寝前に共有の洗面所に行きますと。帝都魔法学園にて治癒魔法の講義を担当なされていられます老女教授と顔を会わせました。
『貴女は御父君となられました帝都憲兵隊の副総監であらせられます伯爵閣下の他にも、ヴュルテンベルク家の城伯閣下の御気にも召されているようです。今の立場を精精大切になさい。令嬢フロリアーヌ女史』
『はい。帝国女騎士様。御言葉を肝に銘じます』
老女教授は最後までケルン家の令嬢としての礼節を保ちました私に対して、冷ややかな眼差しを投げ掛けると立ち去りました。
『……行ったか』
『はい。ナディーネさん』
私と同様に就寝前の準備をする為に共有の洗面所に来られましたナディーネさんは、灰白色の髪の毛を揺らしながら軽く首を振られますと。
『老女教授もフロリアーヌが古巣の帝都憲兵隊の副総監をされている伯爵閣下の娘となってからは、以前のように濡れ衣を着せる事はしなくなったが。相変わらず当たりが強ぇな』
私は帝国女騎士身分の老女教授が歩み去りました方向に、瑠璃之青の瞳による視線を向けてから。ナディーネさんの方に向き直りまして、金髪を揺らしながら頷きますと。
『そういえばあの放火殺人事件は、結局犯人が逮捕されませんでしたね。ナディーネさん』
濡れ衣を着せられかけた放火殺人事件でしたので、談話室に置いてあります新聞を毎日読んで事件の続報を追いましたが、犯人逮捕の報道はありませんでした。
『犠牲者が裏社会の連中だけだったからな。善良な帝都の住民が誰一人として犠牲になっていなければ、内務省管轄の衛兵隊も本腰を入れて捜査には当たら無ぇからな』
{放火殺人事件の犯人は、そこまで考えて火を付けたのかも知れませんな?。我が主}
その可能性は大いにあります。私からすれば迷惑な話です。髪飾り。




