エピソード542 止事無い身分であらせられます貴族諸侯の皆様方への応対に慣れていられるように感じられます
『帝都の夜の散策公園においても光を放つ、ケルン家の伯爵閣下の御息女であらせられる令嬢花女史の美しく魅力的な金髪と、ツヴィングリ男爵殿の嫡男のカール卿の黒髪による、明暗の対比が見事だ。灰色殿』
『恐悦至極に存じ上げます。子爵閣下』
品評会にてカール卿と私の男女を描かれました人物画で、佳作受賞されました灰色さんの作品を、アンリ卿の御父君であらせられますレバークーゼン家の子爵閣下が解説なされていられます。
『私が品評会の審査員を務めているのは、美しい婦人画や裸婦画を鑑賞する以外にも、貴殿のような才能豊かな若者の作品にいち早く触れる機会を持てるからだ』
{アンリ卿の御父君であらせられますレバークーゼン家の子爵閣下は、女好きの延長線上だけで品評会の審査員をされていられる訳ではないようですな?。我が主}
婦人画と裸婦画が御好きなのは事実のようですけれど、優れた芸術作品全般を好まれていられるようですね。髪飾り。
『本日は令嬢フロリアーヌ女史とカール卿も品評会に招待してある。後で話すといいだろう。灰色殿』
レバークーゼン家の子爵閣下の御言葉に対しまして、灰色さんは美しい所作にて恭しく深々と御辞儀をなされまして。
『はい。子爵閣下』
{灰色殿は他の平民身分の画家と比べますと、止事無い身分であらせられます貴族諸侯の皆様方への応対に慣れていられるように感じられますな?。我が主}
灰色さんは新聞社にて絵師として働かれていますから、職業柄慣れていられるのかも知れません?。髪飾り。




