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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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541/566

エピソード541 子爵閣下によられます審査員特別賞

『おめでとう』


『あ、有難う御座います。子爵ヴァイカウント閣下』


品評会の授賞式の壇上では、アンリ卿の御父君であらせられますレバークーゼン家の子爵ヴァイカウント閣下を含まれます、審査員の皆様方に選ばれた作品を描かれた画家の皆さんが、賞状と賞金と副賞を受け取られています。


灰色グリザイユさんは私とフロリアーヌ女史を描かれました人物画を出品されましたが、風景画を品評会に出品なされた画家も居られるのですね』


ツヴィングリ男爵バローン閣下の御嫡男様であらせられます、凛々しく精悍で逞しい黒髪シュヴァルツな殿方のカール卿による問いに対しまして。子爵ヴァイカウント閣下の庶子にして御令息様であらせられます、黒髪シュヴァルツ褐色ブルネットの肌色をされています高潔な貴公子のアンリ卿が頷かれまして。


『はい。カール卿。品評会に出品される題材には制約はありません』


{灰色グリザイユ殿も新聞ツァイトゥング社での絵師としての仕事が終わりましてから、夜の散策公園ルストガルテンにて絵の題材を探していられましたな。我が主}


新聞ツァイトゥング社の絵師としての仕事で描かれます風刺画のような絵と、画家としてご自身が望むように描かれます作品とでは、芸術家として傾ける情熱が大きく異なるのだと思われます。髪飾ハール・シュムックり。


『次の受賞作品は、子爵ヴァイカウント閣下が御選びになられました審査員特別賞になります』


壇上にて進行役の司会者の方が説明されますと、子爵ヴァイカウント閣下が審査員特別賞として選ばれました裸婦画が紹介されました。


『眼差しが印象的な非常に蠱惑的な裸婦画だ。私が治めるレバークーゼン家の領内にてこのような美女を見掛けたのならば、愛妾とするだろう』


子爵ヴァイカウント閣下による讃辞を受けました若い画家の殿方は、緊張した面持おももちにて恭しく深々と御辞儀をなされまして。


『も、勿体ない御言葉に御座います。子爵ヴァイカウント閣下』


女性の私から観ましても、蠱惑的な眼差しが印象的な裸婦画です。


{娼館フロイデン・ハオスにて働く売春婦を描いた作品かも知れませんな?。我が主}


その可能性はありますね髪飾ハール・シュムックり。妻や恋人を描いた裸婦画を品評会に出品されるのは、躊躇ためらう殿方は多いと思われます。

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