エピソード537 幻想的に感じます夜の帝都の貴族街
『カラッカラッカラッ』
「パカラッパカラッパカラッ」
『魔道具の街灯の明かりに照らされます、夜の帝都の人通りの殆ど無い貴族街は、本当に美しいと感じます』
{我が主は夜間は人通りの殆ど無い貴族街の街並みを、馬車の車窓から眺められるのを好まれますな?}
強力な魔法使いであらせられます御父様の御前では沈黙していました、意志ある魔道具でもあります髪飾りが、脳内会話の念話にて、独り言を溢した私に話し掛けて来ましたので。
『カラッカラッカラッ』
「パカラッパカラッパカラッ」
私は十三歳までは退役少尉が一家の家長をしています、帝国の地方部にて平民身分の村娘として育ちましたから。帝都憲兵隊の副総監にして、ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様が付けて下されました護衛兵を伴いながら、帝都魔法学園に向けて馬車に乗車して車窓から夜の帝都の街並みを眺めていますと、現実感覚を伴わない幻想的な風景に感じます。髪飾り。
{帝都魔法学園にて共に根元魔法を学ばれていられます学友の皆様方も、我が主ほど最近身分が大きく変化された御方はいられませんからな}
その通りですね髪飾り。隼御兄様は帝国騎士身分に叙任されまして、豊穣御姉様も帝国女騎士身分に叙任されましたけれど。ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様の御子の兄妹として生まれ育たれました。
{強いて生まれた直後と今の身分の異なる人物を挙げるとなりますと、レバークーゼン家の子爵閣下が、女性奴隷労働者の愛妾に産ませたアンリ卿ですかな?。我が主}
アンリ卿は魔法使いであらせられます御父君の子爵閣下から、血統により根元魔法の素質を受け継がれていましたので、正式にレバークーゼン家の庶子として認知された御令息様ですけれど。赤子の時に認知されていますから、止事無い身分であらせられます貴族諸侯の皆様方による社交界にて生きて来られました、高潔な貴公子ですからね。髪飾り。




