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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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536/564

エピソード536 自分自身の身に降り掛かった危険に対しては無頓着な点がある

『私の甥である帝国騎士ライヒス・リッター殿を襲撃した、フランドル伯国から来た不逞ふていやからである三人は、ツェーリンゲン家の城館の地下牢に収監しているのだな?。城伯ブルク・グラーフ殿』


『はい。伯爵グラーフ閣下。帝国騎士ライヒス・リッター殿が使役なされていられます上位魔神グレーター・ディーモン鏡像魔神ドッペル・ゲンガーが、配下の下位魔神レッサー・ディーモンと共に、厳重な監視下に置いています』


財務省にて帝都と帝国自由都市リューベックの連絡役の調整官を務められていられます、ヴュルテンベルク家の城伯ブルク・グラーフ閣下が貴族街にありますケルン家の上屋敷かみやしきを御訪問なされましたので。豊穣テレーズィア御姉様シュヴェスターと私の姉妹は御挨拶を申し上げましてから退室しようとしましたが、城伯ブルク・グラーフ閣下が私達姉妹にも出来れば話を聞いて欲しいと仰られましたので、ケルン家の伯爵グラーフ閣下であらせられます御父様ファーターが御許しになられました。


『フランドル伯国の酒場にてくだをいていました、帝国内戦に敗れて逃亡した敗北者を親とする不逞ふていやからの三人に対しまして』


ここで城伯ブルク・グラーフ閣下は、私の方を御覧になられましてから。


『帝都近郊にある館にて、魔法使マーギアーいの研究者フォルシャーが個人的に研究と開発をしておりました、根元魔法による攻撃を無効化します、召喚魔法ヘラオフ・ベシュヴェーレンを応用した遠隔操作可能なゴーレムに関する知識と技術を入手しようとしました、フランドル伯国の諜報員ゲハイム・ディーンストラーが御息女であらせられます令嬢フロイラインフロリアーヌ女史に対して用いました吹矢に塗られていたのと同じ、根元魔法の傀儡師プッペン・シュピーラーと同様の効果を与える魔法薬ツァオバー・トランクを渡されまして、偽造された商人の身分と旅費も提供されたと自供いたしました。伯爵グラーフ閣下』


御父様ファーターの甥であらせられます帝国騎士ライヒス・リッター様を襲撃した三人は、知っている情報は全て自供させられたようです。


『襲撃された甥はどうしてる?。城伯ブルク・グラーフ殿』


御父様ファーターは、御自身の甥であらせられます帝国騎士ライヒス・リッター様に、怪我がないかと案じて質問されたのだと思われますが。


帝国騎士ライヒス・リッター殿は他にもフランドル伯国の標的となる恐れのある関係者に対して、注意喚起を行われていられます。伯爵グラーフ閣下』


城伯ブルク・グラーフ閣下による御返答を聞かれました御父様ファーターは、苦笑を御浮かべになられますと。


『伯父としては甥にも少しは自分自身の身を案じて欲しいのだが。生来恋愛感情が欠落している点も含めて、帝国騎士ライヒス・リッター殿の人格だから已む無いな。城伯ブルク・グラーフ殿』


御父様ファーターの御言葉に対しまして、城伯ブルク・グラーフ閣下も苦笑を御浮かべになられまして。


『はい。伯爵グラーフ閣下。帝国騎士ライヒス・リッター殿ご自身は今回のフランドル伯国が背後にて糸を引く襲撃に関しましても、個人的には一切お怒りにはなられてはいません』


城伯ブルク・グラーフ閣下による御話を聞かれました御父様ファーターは、トホターである私に対しまして、慈愛を込められた瑠璃之青アツーア・ブラオの瞳による視線を向けられますと。


『私の大切な家族ファミーリエは逸材揃いだが、自分自身の身に降り掛かった危険に対しては無頓着な点がある』


純粋カタリーナ御母様ムッターとテレーズィア御姉様シュヴェスターも、何故だか私の方を御覧になられながら御頷きになられていました?。

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