エピソード535 止事無い身分であらせられます貴族諸侯の皆様方による根元魔法の教育
『花から聞く、帝都魔法学園と幼年学校にて寄宿生活を送られながら学ばれていられる皆様方の話は、非常に興味深いですわね。御父様に御母様♪』
ケルン家の御領地の本領から魔道具の転移門を通りまして、帝都の貴族街にあります上屋敷に御戻りになられました豊穣御姉様が笑顔にて御話になられますと、御父様は金髪を揺らしながら御頷きになられまして。
『フロリアーヌとは相思相愛の関係にあるツヴィングリ男爵殿の嫡男のカール卿は、移民二世という視点から、幼年学校の学友と共に帝国を見ているのは、同じ貴族諸侯として興味深く感じるな。テレーズィア』
ケルン家の伯爵閣下にして、帝都憲兵隊の副総監という要職に就かれていられます、生粋の帝国之住民であらせられます御父様からされますと。シュヴァイツ共和国のゾロトゥルン州から帝国に移住をされました、ツヴィングリ男爵殿閣下の御嫡男様であらせられます移民二世のカール卿と。ザクセン公国から帝国に移住をされました、帝国騎士様の子供達でありますザスキア女史と兵士卿の姉弟と。平民身分の雑貨屋さんによる視点は、御自身とは異なる視点から見る学びを得られるようです。
『当家だけに限らないが、帝国の貴族諸侯の家門の多くでは、根元魔法は家族や家庭教師から学ぶ伝統が多くの家門にあるが。テレーズィアが望むなら、妹のフロリアーヌが学んでいる帝都魔法学園への編入試験を受けても構わぬが?』
ケルン家は先の女伯爵閣下であらせられました御婆様と、帝都憲兵隊の副総監であらせられます御父様と、ブランデンブルク家の侯爵閣下の妹君であらせられます純粋御母様と、帝国騎士身分にして領主代行であらせられます隼御兄様と、帝国女騎士身分であらせられますテレーズィア御姉様は、全員が家族か家庭教師から根元魔法を学ばれたようです。
『妹のフロリアーヌと共に女子学生として、学び舎にて寄宿生活を送るのも楽しそうですわね。御父様♪』
テレーズィア御姉様も、帝都魔法学園での寄宿生活には関心が御有りのようです。
『御歓談中に失礼をいたします。伯爵閣下』
ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様の腹心にして、北方半島王国から帝国に移住なされました精霊の声を聞き力を借りる事の出来る呪術師の可能性が高い騎士様が、恭しく深々と御辞儀をされながら話し掛けられました。
『どうした騎士?』
『はい。伯爵閣下。ヴュルテンベルク家の城伯閣下が、御話をされたいとの事です』
財務省にて、帝都と帝国自由都市リューベックの連絡役となります調整官をされていられますヴュルテンベルク家の城伯閣下には、私も大変御世話になっています。
『解った。お通ししろ』
『はい。伯爵閣下』




