エピソード529 本当の意味で対等に話す為にも
『…恵に対して少し言い過ぎたかもしれねぇな…』
帝都魔法学園の談話室での話を終えまして、私と真実さんは学生寮の女子寮にあります私の部屋で二人きりで過ごそうかと思いましたが。意気消沈をされた様子の希望さんに、相談に乗って欲しいと頼まれました。
『確かにいつもでしたら元気にナディーネさんに言い返されますハンナさんが、苦笑を浮かべながらザスキア女史に話を振られましたわね』
私の部屋で寝台の上で並んで座られていられますヴェレーナさんの指摘に、勉強机の椅子に腰掛けていられますナディーネさんは、灰白色の髪の毛を揺らしながら頷かれまして。
『貴族街にあるバーデン家の上屋敷で、内務副大臣閣下とレバークーゼン家の子爵閣下による、止事無い身分であらせられる貴族諸侯の皆様方による会話を聞いた後に、馬車の車内で花やアンリやルネと話した後だったから。頭の中の切り換えが間に合っていなかったな…』
ゾーリンゲン家の男爵閣下の御息女であらせられます、令嬢のナディーネさんは、ハンナさんを大切な幼馴染みにして想い人と考えていられますから、平民身分の御用商人の一人娘のハンナさんに対して、普段は身分の違いを感じさせないように細心の注意を払われながら、気風の良い口調にて話されていられます。
『今回ノイス家を訪問されます内務副大臣閣下には、私とアンリ卿とナディーネさんとルネ卿が同行させて頂きますけれど』
ここで私は寝台の上に並んで座られています、同性の女性で最も愛していますヴェレーナさんに対して、瑠璃之青の瞳による視線を向けまして。
『ヴェレーナさんとハンナさんとザスキア女史も、帝国の君主であらせられます皇帝陛下の直臣の臣下の帝国女騎士身分に叙任されるだけの功績を共に挙げれば。ナディーネさんとハンナさんは、同じ帝国女騎士身分となります』
私の見解にヴェレーナさんも同意をされまして、美しい銀白色の髪の毛を揺らしながら頷かれまして。
『私達七人は帝都魔法学園にて根元魔法を学ぶ学生の間は学友の関係ですけれど、卒業すれば封建制度を政治体制に採用しています帝国において、身分の異なる帝国之住民として生きていかなければいけませんから。在学中に帝国騎士と帝国女騎士の身分を、七人全員が手に入れる必要がありますわね』
私とヴェレーナさんによる話に、ナディーネさんは藍色の瞳に強い意志を込められまして。
『フロリアーヌとヴェレーナの言う通りだな。アタシとハンナが本当の意味で対等に話す為にも、帝国女騎士身分に叙任されねぇとな』
{封建制度を政治体制に採用しております帝国におきましては、幼馴染みの関係でも身分の違いが大きく影響しますからな。我が主}
私としても一日も早く同性の女性で最も愛していますヴェレーナさんと、同じ帝国女騎士身分に叙任されたいですから。髪飾り。




