エピソード523 事実であれば重罪
『御呼び立てしまして申し訳ありません。令嬢花女史』
『御気になさらずに。アンリ卿』
真実さんと並んで談話室の椅子に腰掛けますと、レバークーゼン家の子爵閣下の御令息様であらせられます、高潔な貴公子のアンリ卿が口を開かれまして。
『当家はルネのご父君でもありますデュッセルドルフ家の上級の騎士様の、後ろ盾となっているのは御存知の事かと思われますが。デュッセルドルフ家から提供された情報がありまして、財務警察の警視正であらせられます父上が独自の調査を進められていられました』
ふむ?。
{ルネ卿のご父君でありますデュッセルドルフ家の上級の騎士殿は、止事無い身分であらせられます貴族諸侯の爵位を得る為ならば手段を選ばない御仁のようですから。アンリ卿の御父君であらせられますレバークーゼン家の子爵閣下は、慎重に調査されていたのかも知れませんな?。我が主}
その可能性は高いかと思われます髪飾り。デュッセルドルフ家の上級の騎士様による勇み足の恐れもありますから。
『ルネのご父君であらせられますデュッセルドルフ家の上級の騎士様から提供されました情報の内容は、ノイス家が他家との関わりを避ける家風なのは、初代皇帝陛下が厳しく禁止されました禁呪の研究を代々受け継ぎ行っているとの内容でした』
…事実ならば御家が取り潰される重罪ですが。
『事実なら重罪だな。アンリ』
ゾーリンゲン家の男爵閣下の御息女であらせられます、令嬢の希望さんも、私と同じ疑問を抱かれたようです。
『はい。令嬢ナディーネ女史。事実であればノイス家は改易に相当しますが、非常に重要な告発となりますので、父上も慎重にデュッセルドルフ家から提供されました情報を独自に調査なされました』




