エピソード509 警視正の部下である警部補
『あら。久し振りね。令嬢花女史♪』
『はい。ご無沙汰をしていました』
帝都魔法学園に向かい夜の帝都を歩いていますと、財務警察の制服を着ている女性に声を掛けられましたが。
『昇進おめでとうございます。警部補』
以前にお会いした時には巡査部長の階級章を制服に着けていられました、帝都魔法学園の卒業生でもあります女医の警部補は、買い物帰りらしい紙袋を抱えられていますけれど、笑顔にて後輩の女魔法使いであります私に対しまして。
『ありがとう。令嬢フロリアーヌ女史♪』
ジェローム御兄様とアンリ卿の御父君であらせられます、レバークーゼン家の子爵閣下が警視正をされています財務警察においては、女性でも昇進可能な組織となっています。
『私がケルン家の伯爵閣下であらせられます、御父様の娘となった事をご存じなのですね。警部補?』
以前は私の事をフロリアーヌ女史と呼び、令嬢は付けていませんでした女魔法使いの警部補と、並んで歩きながら尋ねますと。
『財務省が管轄する財務警察だけでは無く、内務省が管轄する衛兵隊も同じだけれど。帝都にて治安維持を担う組織に所属している人間は、止事無い身分であらせられる皆様方の家族に関しては、出来るだけ把握しようと努めているわね。令嬢フロリアーヌ女史♪』
成る程。
{封建制度を政治体制に採用しております帝国において、治安維持を担う組織で働く公僕であるのは、非常に神経を磨り減らす立場のようですな?。我が主}
軍務省が管轄されます帝都憲兵隊に、内務省が管轄されます衛兵隊に、財務省が管轄されます財務警察の三組織は。精勤なされていられます公僕の皆様方は、日々緊張感を保ちながら公務に従事されていられるのだと思われます。髪飾り。
『私のような帝都魔法学園の制服を着ています女子学生ですと、女魔法使いである事は一目で解りましても、身分は尋ねないと解らないですから、公僕の皆様方は大変だと思われます。警部補』
帝都魔法学園の後輩でもあります私の見解を聞かれました警部補は、楽し気に笑われながら。
『御父君であらせられるケルン家の伯爵閣下と同じく、金髪碧眼の容姿をされている令嬢フロリアーヌ女史の場合は、見た目で止事無い身分であらせられる貴族諸侯の皆様方の家族ではないかと事前にある程度は予想可能だけれど。警視正の御令息様であらせられるアンリ卿のように、黒髪と褐色の肌色をされている帝都魔法学園の男子学生だと、話しを聞くまで身分が解らない場合もあるわね♪』
{アンリ卿は子爵閣下の愛妾であらせられる、御母堂様譲りの容姿をされていられますからな。我が主}
アンリ卿は子爵閣下の御令息様に相応しい貴公子なのですけれど、実際に話さないとそうした内面は解らないですからね。髪飾り。




