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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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506/560

エピソード506 カール卿と学友の皆様方

『カール卿は一段と逞しくなられまして、以前にも増して素敵で素晴らしい殿方となられました♪』


『ありがとうございます。フロリアーヌ女史♪』


幼年学校カデッテン・アンシュタルトの野外演習を終えられましたカール卿が帝都に御戻りになられましたが、僅かな期間の間に本当に逞しくなられました♪。


『野外演習中も、カールからは令嬢フロイラインフロリアーヌ女史の話しを繰り返し聞かされました♪』


幼年学校カデッテン・アンシュタルトにて寄宿生活を送られていますカール卿は、兵士ギュンター卿とは以前から共に飲食店ガスト・シュテットに来られていましたが。今宵はもう一名、野外演習中に親しくなられました、雑貨屋クレーマーという姓の学友も伴われていられます。


『以前にクレーマーさんとお会いした時には、自己紹介をする機会がありませんでした』


『えっ?』


平民身分の商人の家に生まれ育たれたクレーマーさんは、私の言葉の意味が解らないという表情を見せられましたので。


『こちらのお店とは異なる飲食店ガスト・シュテットに以前入店しようとしましたら、幼年学校カデッテン・アンシュタルトの皆様方で店内が満席でして、その際に』


【おい見ろよ。出入口に金髪ブロンデス・ハール瑠璃之青アツーア・ブラオの瞳の、物凄い美人が居るぜ♪】


『このように仰られました、幼年学校カデッテン・アンシュタルトの学友に対してクレーマーさんが』


【よせって。着ている制服を良く見ろよ】


『このように言われて制止なされました』


私の話しを聞かれたクレーマーさんは、頭を捻りながら記憶を探られまして。


『『ああっ。あの時の帝都魔法学園の女子学生っ!』』


{完全には忘れていませんでしたな。我が主}


覚えていられるかは解りませんでしたが、思い出されましたね。髪飾ハール・シュムックり。


『あの時は失礼しました。令嬢フロイラインフロリアーヌ女史』


『お気になさらずに。クレーマーさん』


私とクレーマーさんの遣り取りを聞かれていましたカール卿は、いさかいにはならないようだと安堵された表情を御見せになられまして。


幼年学校カデッテン・アンシュタルトは寄宿制の男子校ですので、女性に対しては過敏に反応する学生も中にはいます。フロリアーヌ女史』


カール卿による御説明に対しまして、ギュンター卿も御頷きになられまして。


令嬢フロイラインフロリアーヌ女史や姉さんのような美人を見付けると、軽口を叩く奴も居るからな。カール』


『ちょ、ちょっとギュンター。私と絶世の美少女の令嬢フロイラインフロリアーヌ女史を、一緒にしないでっ!』


ギュンター卿は姉であるザスキア女史の言葉に対して、何を言っているのだろうと不思議そうな表情を浮かべられますと。


『姉さんも美人だろ?』


弟であるギュンター卿の反応にザスキア女史が頭を抱えられますと、ハンナさんが笑われながら。


『ザスキアとギュンター卿は、本当に仲が良い姉弟していだよね♪』


「は、はい。ハンナ女史…」


一人っ子のハンナ女史は、ザスキア女史とギュンター卿による姉弟してい関係が羨ましいのかも知れません。

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