エピソード505 直接民主制を政治体制に採用しています異国人
『情報提供に協力して頂けたそうで、感謝をします』
『御気遣い頂きまして心底よりの御礼を申し上げます。高貴なる令嬢♪』
ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様が、副総監を勤められています帝都憲兵隊の本部にて、事情聴取を終えられましたシュヴァイツ共和国出身の書店の店主と話をしています。
『こちらの高貴なる騎士様が、帝国では禁呪として厳しく禁止されています死霊術は、北方半島王国では王都クベンハウンの書店にて普通に入門書が販売されていると御説明なされた時には、高貴なる憲兵隊の皆様方が揃って嫌悪感を露わにされていた反応は、直接民主制を政治体制に採用しておりますシュヴァイツ共和国の市民の一人として、非常に勉強になりました♪』
御父様の腹心であらせられます騎士様も、私がシュヴァイツ共和国出身の店主と話す場には同席なされていられますが、何を考えていられるのか全く解らない表情をされていられます?。
{優秀な人物であるのは疑いの余地がありませんが、腹の底の読めない御仁ですな?。我が主}
同感です。髪飾り。
『今後は帝国内では死霊術に関連する書籍を取り扱わないようにとの注意だけで済みましたので、商売をしながらの旅を再開する事が出来ます♪』
シュヴァイツ共和国出身の異国人の店主ですから、御父様がケルン家の上屋敷にて仰られましたように、外交問題にするのを避ける為に、事を穏便に済まされたようです。
『それは良かったです。私のせいで帝国の法律を知らない異国人の貴方が処罰されるのは望みませんから』
本心からの私の言葉を聞かれたシュヴァイツ共和国出身の書店の店主は、やはり怪しいと感じる笑みを浮かべられまして。
『心底よりの御礼を申し上げます。高貴なる王女殿下♪』
直接民主制を政治体制に採用していますシュヴァイツ共和国出身の店主に対して、称号の間違いを指摘しても意味が無いと考えた私は苦笑を浮かべながら。
『気を付けて旅を続けて下さい』
『はい。有難う御座います♪』




