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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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504/566

エピソード504 絶対君主制の北方半島王国

北方半島王国デーネマルクは帝国とは異なり、絶対君主制を政治体制に採用しているからな。フロリアーヌ


『はい。希望ナディーネさん』


翌朝。帝都魔法学園の学生食堂メンザにて朝餉あさげりながら、ケルン家の不利益にならない範囲で昨夜に上屋敷かみやしきにて交わした会話の内容を、アンリ卿とナディーネさんとルネ卿とザスキア女史と真実ヴェレーナさんとハンナさんに御話しをしました。


『帝国は封建制度を政治体制に採用しているけれど、絶対君主制を政治体制に採用している北方半島王国デーネマルクは、どう違うのかな?』


ナディーネさんの隣の席にて朝餉あさげられていますハンナさんの疑問に対して、ナディーネさんが重い気持ちを込めた藍色ドゥンケル・ブラオの瞳による視線を向けられますと。


『簡単に説明をすれば、北方半島王国デーネマルクには止事無やんごとない身分であらせられる貴族諸侯の皆様方がいられぇな。ハンナ』


ナディーネさんによる説明を聞かれましても、ハンナさんはよく解らないという表情を浮かべられまして。


止事無やんごとない身分であらせられる貴族諸侯の皆様方が居ないのに、どうやって御領地と領民を治めているのかな?』


{ハンナ女史は腕輪アルム・バンドの主の御父君であらせられます、ゾーリンゲン家の男爵バローン閣下から出入りを許されています平民身分の御用商人の家に生まれましたので。御領地と領民を御治めになられる、止事無やんごとない身分であらせられます貴族諸侯の皆様方が居ない社会を、想像する事が出来ないようですな}


お早うございます髪飾ハール・シュムックり。昨夜も御父様ファーターのケルン家の上屋敷かみやしきでは沈黙していましたね。


北方半島王国デーネマルクは絶対君主制だから、国王ケーニヒ陛下が政治の全てを決定されているそうだ。まあ、実際には一人で国の政治を全て出来る訳がぇからな。弟君おとうときみであらせられる王弟殿下が、兄君あにきみであらせられる国王ケーニヒ陛下を輔弼ほひつあそばれて、王子プリンツ殿下がユトランド半島…』


ここでナディーネさんは、私の方を向かれまして。


北方半島王国デーネマルクの言葉で、ユトランド半島は何て発音したかな?。フロリアーヌ』


『ユランですナディーネさん。北方半島王国デーネマルクの首都は王都クベンハウンです』


私の返答を聞かれたナディーネさんは、そうだったなという表情にて頷かれまして。


『ユミルには王子プリンツ殿下が配置されて、王都クベンハウンでは王弟殿下が兄君あにきみであらせられる国王ケーニヒ陛下を輔弼ほひつするという、王家に全ての権力が集中する仕組みだから。自分の能力に自信のある人物。この場合はケルン家の伯爵グラーフ閣下の腹心の騎士リッター殿のような人物は、異国に渡り立身出世を目指す事があるな』


ナディーネさんによる丁寧な説明を聞かれましたハンナさんは、今度は得心とくしんがいかれた表情にて頷かれまして。


北方半島王国デーネマルクでは国王ケーニヒ陛下と王家に全ての権力が集中しているから、それ以外の人達は立身出世の機会が極端に少ない社会なんだ』


{我が主やハンナ女史のような、天から根元魔法の素質を授かりし選良ディ・エリーテ女魔法使マーギエリンいでしたら、封建制度を政治体制に採用しておりまして権力が分散しております帝国では、立身出世の機会がありますからな}


御父様ファーターの腹心であらせられます騎士リッター様も、そのように御考えになられまして、北方半島王国デーネマルクから帝国に移住されて来られた可能性が高いと思われます。騎士リッター様は精霊の声を聞いて力を借りる事が出来ます呪術師ベシュヴェーラーのようですけれど、希少な能力の持ち主であるという点に関しては、女魔法使マーギエリンいの私と共通をしています。髪飾ハール・シュムックり。

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