エピソード489 内務副大臣閣下
『堅固そうで何よりだ。少佐』
『有難う御座います。内務副大臣閣下』
全員が揃いましたので、内務省にて勤務なされる官吏による案内を受けまして、内務副大臣閣下の部屋を訪れていますけれど。
『前に会った時よりも背が伸びたか?』
内務副大臣閣下の御言葉に対しまして、東方拡大戦争の英雄であらせられます勝者之民少佐は、苦笑を御浮かべになられまして。
『もう背は伸びません、内務副大臣閣下。鍛錬は毎日欠かさずに行っておりますから、以前に御会いした時よりも筋肉は付いたかも知れませんが』
内務副大臣にして、バーデン辺境伯領の御領主様であらせられます、バーデン家の女辺境伯閣下は。久し振りに会ったら仔犬が成犬に成長していて驚いたという表情にて、ニコラオス少佐を観察されながら御話になられているように感じられます?。
『成る程な。肉体の変化は魔力の変化よりも判断が難しいからな』
昨夜の内に希望さんから警告を受けていて本当に良かったです。内務副大臣閣下であらせられますバーデン家の女辺境伯閣下は、ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様に匹敵をなされます、強力な魔力を身に纏われています女魔法使いです。
『内務副大臣閣下。自分は大丈夫なのですが』
ニコラオス少佐の御言葉に対しまして内務副大臣閣下は、青い顔色をされていますルネ卿の様子を御覧になられまして。
『ああ。すまない』
…………………。
内務副大臣閣下が一言謝罪なされますと、あれ程強力に感じていた魔力が完全に消えました?。
『内務省は帝都の治安を担う衛兵隊を統括しているが、私は内務副大臣であるのと同時に衛兵隊の総隊長でもあるのでな。不逞の輩の中に魔法使いや女魔法使いが居た場合は、総隊長として衛兵隊を指揮をする際に、自らの魔力で居場所を察知される訳にはいかないので、一時的にだが完全に魔力を消す技術を身に付けた』




