エピソード487 レバークーゼン家の帝国騎士様
『『ガシッッ!』』
『隼』『ジェローム』
ファルク御兄様と共に馬車に乗り内務省まで移動をしましたけれど。先に到着なされていられましたレバークーゼン家の帝国騎士様と、硬く手を握り挨拶を交わされました。
『悪いな。待たせた』
『気にするな。弟達と楽しく話をしていたからな♪』
アンリ卿の異母兄であらせられますレバークーゼン家の帝国騎士様は、御父君であらせられます子爵閣下と同じく、銀白色の髪の毛と緑青色の瞳をされていられます。
『紹介しよう。妹の花だ』
ファルク御兄様による御紹介に与りました私は、恭しく深々と御辞儀を行いまして。
『御初に御意を得ます。帝国騎士様』
御挨拶を申し上げました私に対して、レバークーゼン家の帝国騎士様は笑顔にて。
『自分とファルクは五分の杯を交わした兄弟だから、貴女も自分からすれば妹だ。令嬢フロリアーヌ女史♪』
チラッ、コクッ。
『はい。ジェローム御兄様』
ファルク御兄様に視線を送りますと頷かれましたので、今後はケルン家とレバークーゼン家の関係者だけしか居ない場におきましては、帝国騎士様をジェローム御兄様と呼び慣わす事にしました。
『自分は一応は令嬢フロリアーヌ女史と呼ばせてもらう。父上が女好きなのでレバークーゼン家の男子は、止事無い身分であらせられる貴族諸侯の皆様方の社交界からは、要らぬ誤解を招きやすいのでな♪』
ジェローム御兄様の御言葉に対しまして、ファルク御兄様も笑われながら。
『可愛い妹であるフロリアーヌは、父上と同じく金髪碧眼の絶世の美少女でもあるから。止事無い身分であらせられる貴族諸侯の皆様方の社交界では、ケルン家の伯爵閣下が外で作った私生児を養女となされたと、口さがない噂を吹聴なされる御方も居られるからな』
女好きとして知られますレバークーゼン家の子爵閣下が、帝都の貴族街にあります上屋敷で共に御暮らしになられていられます愛妾に産ませたアンリ卿は、御父君とは異なりまして黒髪と褐色の肌色をされています。
『後はゾーリンゲン家の、勝者之民少佐だけだな』
ジェローム御兄様の御言葉に対しまして、ファルク御兄様も同意なされまして。
『ケーニヒスベルク家の辺境伯閣下が、大将の軍階級にて指揮なされる東方拡大戦争における英雄と御会いするのは久し振りだな♪』
ケルン家の帝国騎士様であらせられますファルク御兄様と、レバークーゼン家の帝国騎士様であらせられますジェローム御兄様は、帝国騎士身分に叙任されるのと同時に尉官の少尉の軍階級にも任官されていますけれど。希望さんの兄君であらせられますゾーリンゲン家の帝国騎士様は、少佐の軍階級を武功を挙げて獲得されましたので、ニコラオス少佐はファルク御兄様とジェローム御兄様よりも軍階級で上位となられます。




