エピソード483 ゾーリンゲン家の長男
『ゾーリンゲン家とレバークーゼン家が共同で害獣駆除の為に行う狩猟に参加した事のあるアンリは、家の長男な勝者之民兄貴の事は知っているな?』
ゾーリンゲン家の男爵閣下の御息女であらせられます、令嬢の希望さんによる確認に対しまして。レバークーゼン家の子爵閣下の御令息様であらせられますアンリ卿は肯定をされまして。
『はい。ケーニヒスベルク家の辺境伯閣下が、大将の軍階級にて指揮なされていられます東方拡大戦争において武功を挙げられまして、帝国騎士身分と佐官の少佐の軍階級を御自身の能力にて獲得なされました、非常に優れた魔法使いであらせられます。令嬢ナディーネ女史』
{腕輪の主には三人の兄君がいられますが、ゾーリンゲン家の男爵閣下の長男は、非常に優秀な魔法使いでもあるようですな。我が主}
そのようですが呼称に違和感を覚えます?。止事無い身分であらせられます貴族諸侯のゾーリンゲン家の男爵閣下の長男でしたら、嫡男と呼び慣わすのではないでしょうか?。髪飾り。
{確かにそうですな。何か理由があるのかも知れませんな。我が主}
『ニコラオス兄貴は帝国軍人としても魔法使いとしても一流なんだが、親父の跡を継いで領地を治める内政には関心が無くてな。一応交代制で領主代行を務める時には義務は果たすんだが、家督は弟か妹のアタシに譲り、自分は職業軍人として生きていきたいと親父に申し出ていてな』
成る程。
{貴族諸侯として御領地と領民を御治めになられるよりも、帝国軍人として生きていきたいという訳ですな}
『家は爺さんが准将の軍階級で、お袋も元軍人だからな。軍人一家の家風で生まれ育ったニコラオス兄貴が、皇帝陛下の軍隊である帝国軍で職業軍人として生きていきたいと言うと、爺さんも親父もお袋も反対し難くてな』
帝国の君主であらせられます皇帝陛下の軍隊にて、職業軍人として生きたいと申し出る長男の帝国騎士様に反対をされるのは。ゾーリンゲン家の男爵閣下からしますと、軍人一家の家風を御当主様が自ら否定されるのにも等しいですからね。
『まあ、花が明日会うニコラオス兄貴は、そうした性格だと認識しておいてくれ』
『はい。ナディーネさん』




