エピソード482 三家門による調整
『希望も、明日お兄さんと内務省に行くんだ?』
『ああ。花とアンリと同じだな。恵』
帝国女騎士身分の老女教授との鞘当てを終えましてから、談話室にて私とアンリ卿とナディーネさんとルネ卿とザスキア女史と真実さんとハンナさんの七人で集まりまして話をしています。
『私も兄上の御供をしまして内務省に行きますが。レバークーゼン家が後ろ盾となっています、デュッセルドルフ家の上級の騎士様の子息のルネも同行をします』
レバークーゼン家の子爵閣下の御令息様であらせられます、黒髪と褐色の肌色をされています貴公子のアンリ卿の言葉に、ルネ卿が沈痛な面持ちにて頷かれまして。
『家の親父が事を荒立てたからな。息子の俺が少しは事態解決に役立たないと…』
{ルネ卿はご父君との関係が上手くはいかれていないようですな?。我が主}
ルネ卿の御父君でありますデュッセルドルフ家の上級の騎士様は、帝国の君主であらせられます皇帝陛下に封土受領之誓いを奉りまして、男爵の爵位を叙爵される為には、手段を選ばれない御方のようです。髪飾りで。
『ナディーネさんには、帝国騎士様の兄君が三人居られましたわね?』
ヴェレーナさんの質問にナディーネさんは、灰白色の髪の毛を揺らしながら頷かれまして。
『ああ。次男の兄貴は准将の軍階級の爺さんと共に、ケーニヒスベルク家の辺境伯閣下が指揮されている東方拡大戦争の前線司令部を訪れていて。三男の兄貴は親父の代わりに領主代行をゾーリンゲン家の領地でしているから。明日は長男の兄貴と内務省に行く事になるな。ヴェレーナ』
隼御兄様も、アンリ卿の兄君も、ナディーネさんの兄君も、全員が帝国騎士身分の長男となります。
{ケルン家とレバークーゼン家とゾーリンゲン家の三家門で、立場を合わせるように調整をされたのかも知れませんな?。我が主}




