エピソード475 村娘の視点から見ました上級の騎士様
『お休みなさい。真実さん』
『御休みなさい。愛しい花さん♪』
同性の女性の中では世界一愛していますヴェレーナさんと挨拶を交わしますと、私は帝都魔法学園の学生寮の女子寮の隣の自室に戻りました。
{就寝をされますかな?。我が主}
いえ、明日受講をします講義の予習をしましてから、歯磨きや洗顔をして就寝する事にします。髪飾り。
『光よ』
学生寮の個室には魔道具の照明器具が備品として設置されてはいますが、根元魔法を学ぶ為に帝都魔法学園にて寄宿生活を送る魔法使いと女魔法使い向けの部屋ですので、勉強机の前の椅子に座りますと、天井に設置されている魔道具の照明器具だけでは自分自身の影が勉強の邪魔になると感じる学生は、根元魔法で光を出現させて第二の照明とする事を前提に、室内の勉強机は置かれています。
{天から根元魔法の素質を授かりし選良であらせられます女魔法使いの我が主は、設置してあります魔道具だけでは不便だと感じれば、御自身の根元魔法により環境の改善を行えますな♪}
勉強机の上に予習に必要な教材を用意しました私は。
先程のヴェレーナさんとの話しで、上級の騎士様と免状貴族身分の豪商には共通点があると話しましたけれど、退役少尉が一家の家長をしています農家にて生まれ育ちました村娘でした私も、得られる利益を最大化する為に様々な作業を行いましたから。実はルネ卿の御父君であらせられます上級の騎士様と、ヴェレーナさんの父親の免状貴族身分の豪商の気持ちは解ります。
{首飾りの主の前では話されませんでしたな?。我が主}
ヴェレーナさんは父親との関係性が複雑ですから、世界一愛している女性の心を傷付けたくはありません。私は臆病な卑怯者でしょうか?。髪飾り。
{そのような事は無いかと思われます。我が主}
ありがとうございます。今回のルネ卿の御父君であらせられます上級の騎士様による動きを聞いた時に、農家の村娘として育ちました私が真っ先に連想をしましたのは、鶏卵を産まなくなった雌鶏を廃鶏として鶏舎の外に出しまして、屠畜して鶏肉に加工する作業でした。
{ルネ卿の御父君であらせられます上級の騎士殿からしますと、ノイス家と御当主を屠畜されまして、男爵の爵位という鶏肉を得ようとされていると、我が主は御考えになられた訳ですな♪}
その通りです。貴方のように理解力の高い遺失魔道具と、脳内会話の念話を交わせますと、情報整理に非常に役立ちますから感謝をしています。髪飾り。
{身に余る勿体ない御言葉に御座います。我が主♪}




